原題 TITANIC
製作年度 2012年
上映時間 194分
脚本:監督 ジェームズ・キャメロン
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演 レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット/ビリー・ゼイン/キャシー・ベイツ/フランシス・フィッシャー/バーナード・ヒル/ヴィクター・ガーバー/ビル・パクストン/グロリア・スチュアート
『アバター』のジェームズ・キャメロンが1997年に発表し、アカデミー賞作品賞ほか全11部門に輝いたパニック・ラブロマンスの新バージョン
1912年、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。上流階級の娘ローズは、母親が決めた婚約者で大資産家キャルとの船旅に気持ちが塞いでいた。一方、賭けに勝って三等の切符を手に入れた画家志望の青年ジャックは、新天地アメリカへの希望で胸を膨らませる。そんな2人は船上で運命的に出会い、お互いに強く惹かれていくのだが…。
先ず、私はディカプリオが大好きです。
なので、映画館の大スクリーンで、またこの作品が観られるというだけで嬉しかったのですが、
3Dカメラで撮ったものでなく、過去の作品を手作業で最先端のデジタル・テクノロジーで
オリジナル映像の全フレームを改めてチェックしてクリーンにするという、気の遠くなる作業で出来上がった本作品は、
実際に3D化の作業だけで製作スタッフ数300人、製作期間60週間以上といい、
「人間の目、ハート、脳がなければ2Dから3Dにはできない」と監督に言わしめるその美しさと迫力で、感動を新たにしてくれるものでした
学生時代にスキューバ・ダイビングに凝り海洋学者を志望していたというジェームズ・キャメロンだからこそとも云えるプロローグ…、
海底探査の深海の雪のような浮遊物、人ごみを掻き分け進むジャックたち、
資産家たちが集うゴージャスなVIPルーム、巨大なタイタニックの心臓部ボイラー室の様子、
そして二人が出会った甲板も。その迫力と臨場感
今まで観た実写版3Dのものとは一線を画すものでした―!
港の酒場でタイタニックの3等乗船券をポーカーで手に入れたジャック・ドーソンと友人のファブリッツィオは、喜び勇んで「夢の船」タイタニックに乗船する。。「オレたちはツイてる!」
1912年4月10日、イギリス・サウザンプトン港から6日の航海。ジャックたちは故郷アメリカに帰ることで希望に満ちていた。
一方のローズは、家名にしがみついて娘を大資産家に嫁がせることで贅沢な暮らしを続けることしか頭にない母親と、策略家で嫉妬深い婚約者との退屈な未来に絶望していた。
船尾から身を投げようとしたところを偶然甲板にいたジャックに助けられる。
一度は引き離されるも、ローズの抑圧された生活から解放するジャックは逞しい♪
ローズとともに3等船室で賑やかに繰り広げられているアイルランド人のパーティーで、
陽気に飲み、踊り、惹かれあっていきます。
お礼の意味で一等のダイニングルームのディナーに招待されるジャックを、笑いものしようという婚約者キャルの企みから救ったのは、コロラドの成金億万長者のモリー。
ここで一介の貧乏画家志望の青年ジャックは、老獪な上流階級の紳士淑女との会話を切り抜けて、
キャルのボディガードの執拗な追跡を振り切って、ジャックに導かれ、明るい自由な自分を取り戻すローズ。
そしてかねて絵を見る確かな目を持つローズは、ジャックに自分の絵を描いて欲しいと豪華船室に招き、
この時、後に問題となるダイヤモンド“ハート・オブ・ジ・オーシャン”を身に着ける…
そして誰もが絶対に沈まないと信じて疑わなかったタイタニック沈没の当日。
嫉妬に駆り立てられ、なんとかジャックを貶めたいキャルに宝石泥棒に仕立て上げられるジャックは
船底部分にある部屋で手錠に繋がれてしまう――。
乗船から4日後の14日深夜。
タイタニック号が氷山に激突。パニックに陥っていく乗客や、乗務員たち。
その救いようのない人間の残酷さの裏で、全身でお互いの為に必死の戦いを繰り広げていく2人が美しい!
お互いの持てる全ての知恵と勇気と愛で、生き抜く戦いを始めます。
豪華客船の船尾で出会い、船首で愛を育み、彼らが生きるために辿り着き運命を懸けたのも船尾でした。
その時を迎えて様々に繰り広げられる100年前の乗客たちの姿を映し出していくのですが―
2200人の乗客中、1500人が海中に投げ出され
そのうち、たった一艘、救助に帰ってきたボートに助けられたのは6名だけだったという
その地獄絵図。。最後まで演奏を止めなかった楽団員。
そして静寂は訪れ…―
15年前のこの作品の公開時、まだ子供が小さく、3時間を超す映画に出かけるのも一苦労で、
リピート鑑賞は出来ませんでした。それから何度もビデオやDVDで観ましたが、
あれから15年も経って、深みと迫力を持って新たな感動を味わうことが出来て幸せでした。
当時映画館で号泣された方でも、間違いなく心震える究極の愛の物語に出会えます!
そして、恋愛モノは苦手と仰る若い男性にも、是非お一人ででもご覧になって戴きたい、
最初から最後まで、ディカプリオ演じるジャックがカッコイイのです。漢であります
見た目の可愛らしさよりずっと男らしいジャックの、常にローズを元気付け的を射たセリフ、
どんな窮地にも諦めない生への疾走。
今の若い方たちにも是非映画館で観て欲しいと思いました。
私的満足度、満点 オススメ度☆☆☆☆☆
因みにIMAXでの鑑賞を予定していましたが、地元のシネコンのmasterImage3D字幕にて鑑賞〜。
メガネもかけていることを忘れるほど軽く、以前のように画面が暗くなるのも軽減されて、
3時間を超える上映も苦にならず+400円。良いタイミングでの公開だったと思います。
エンドロールが完全に終わるまで、誰も席を立ちませんでした