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トマトのしずく

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上映時間 91分
脚本 榊英雄 山口晃二 渡来敏之
監督 榊英雄
音楽:主題歌 榊いずみ
出演 小西真奈美/吉沢悠/柄本時生/山口祥行/ベンガル/広澤草/角替和枝/三浦誠己/原日出子/水野美紀/野村祐人/石橋蓮司

ヘアサロンを営む新婚夫婦のさくらと真は、近く開く結婚パーティにさくらの父を呼ぶかどうかで言い争いになってしまう。父子家庭で育ったさくらだったが、母を亡くしたときの出来事が原因で、父に対して心を閉ざしてしまっていた。そんな中、不器用な父・辰夫は、自分の想いを直接伝えるべく、さくらに会う決意をするのだったが…。

昨年の、お蔵出し映画祭2015でグランプ&観客賞に輝いた2012年作品。ですが、
撮影はそれよりももっと前だと思われるので、悠くんも小西さんも若いデス

今回悠くんも登壇した舞台挨拶は行けませんでしたが、榊監督にもお会いしたかったなあ~。
「諸事情ありましたが、青いトマトから赤いトマトへ成熟するのに7年かかったんだろうと思います」との
監督のコメントが、そのまま、劇中の親子の20年を優しいものにしていると思います🍅


物語は、父と娘の、すれ違った絆の修復を描いたもので、
特別な事件もないし、大どんでん返しも、号泣をそそるシーンもなく、
新婚夫婦が営む美容室を中心に、
不器用な父と、頑なな娘が、20年ぶりに再会するまでを、
明るく暖かな日差しのようにみつめます。

父と息子、母と娘、母と息子の亀裂を描く作品には感動モノが多く、
心に残る名作も多いですが、、、
父と娘――は、最近だとラッセル・クロウ『パパが遺した物語』でしょうか、、
ポンと浮かぶ作品は多くない。

いつも書いてますが、血の繋がりは本当にめんどくさい。
他人であるなら「気が立ってたのね」とか「そう云う事もあるよね」と許せる事も、
実の親子だとそれが・・許せない。
「解って欲しい」が「理解して当然」が前提になる......。

それがこの父と娘に起きたのも、教師のくせに伝えるのが下手な父親と、
まだ母が恋しい思春期の娘だったから…。

実をいうと、私にも思春期に、永く父を遠ざけていて後悔した過去があり、
このヒロインと同じく、桜のシーズンに肩車をして貰った思い出があるのです。
そのきっかけや、相手が父親でなくても、
肉親だからこその感情の行き違いは、きっと良くある事なのではないかという気がします。
だけど、
肉親だからこそ、雪解けの後は、、、

この作品は、監督の実体験を基に書かれたものだそう。。。
短いエンドロールの後が、最大のメッセージなのではないでしょうか

吉沢悠くん出演作なので観に行きましたが、時折温かな笑い声が起きて、いい雰囲気でした🍅
監督はテレ東ドラマ「侠飯~おとこめし~」の榊英雄さんなので、
ドラマレギュラーだった柄本時生くん、三浦誠己さんが(^^♪
で、そこでも角替さんが出演されていたんですが、本作でも柄本くん親子共演で
ちょとニヤニヤでした~
ホントに公開出来て良かった~


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