人生は、
美しい色で
あふれている。
MAUDIE
上映時間 116分
製作国 アイルランド/カナダ
脚本 シェリー・ホワイト
監督 アシュリング・ウォルシュ
サリー・ホーキンス/イーサン・ホーク/カリ・マチェット/ガブリエル・ローズ
カナダでもっとも愛された画家モード・ルイスの伝記ドラマ。
カナダ東部のノバスコシア州。小さな町で叔母と暮らしていたモードだったが、幼い頃からリウマチを患い、手足が不自由なために両親が他界した後は、一族から厄介者扱いされ、孤独な日々を送っていた。束縛の厳しい叔母との生活に辟易し、早く自立したいと考えていた。そんなある日、買い物先で家政婦募集のビラを目にしたモードは、住み込みで働くことを決意する。募集を出した男は、町外れの小さな家でひとり暮らしをしているエベレット。孤児院育ちの無骨な彼は、いきなり押しかけてきたモードに戸惑いつつも、彼女の熱意に押されて雇うことに。しかし理不尽で暴力的なエベレットとの同居生活は案の定トラブル続き。それでも自由を手にした喜びを噛みしめ、大好きな絵を家のあちこちに描き始めるモードだったが…。
身体が不自由ではあるけれど、素直で頭がいいモードと、
孤児で学も無く粗暴なエベレットが暮らし始める序盤は、、
ココロの狭い私などは胸が痛み、且つ、腹立つシーンが多々ありました。
無骨だけど孤独に生きてきたエベレットよりも、自由を手にしたモードの方が強かった。
エベレットの領域を可愛い絵で少しずつ侵食していく辺りからは微笑ましく、
彼もモードの画を気に入っているのが伝わってきて、なんだか嬉しい。
エベレットの顧客のサンドラ(カリ・マチェット)が表れて、二人の関係も目に見えて変化する♪
このサンドラとの出会いは大きい。
寄る辺ないモードの為に、彼女の親に成り代わって神に感謝したいくらい。。。
身内に恵まれず、愛に渇望していたモードだったけど、今、彼女の好きな
窓から覗く人生は、明るく命の息吹に満ちていて、、
彼女の描くちいさな世界は、幸せそのもの!
胸がつぶれそうなエピソードもあったけれど、
何が大事か。一番大切なものを知っている事。
それが、
ささやかに、でも、満ち足りたモードの人生の礎だったのだと感じました。
サリー・ホーキンス、劇中のモードの画は自身で描いているそうですが、
エンディングロールでは、モード・ルイスのあの可愛いイラストが差し挿まれていて嬉しい!!
結構濃い、2時間弱、素敵な作品でした👌