白馬の王子様を待っていていいのは、何歳までですか。
2012年9月4日(火)〜10月30日(火)放送予定
総合・午後10時55分〜11時24分 連続9回
《作》篠崎絵里子
《演出》渡邊良雄
《音楽》高見優
《出演》草刈民代/瀬戸康史/羽場裕一/磯野貴理子/朝倉あき/左時枝/榎木孝明/横山めぐみ/山本圭/森口瑤子
ヒロインは、46歳の専業主婦。
夫が、突然に離婚を切り出してきた。「SNSを通じて久しぶりに再会した中学時代の同級生と結婚したい」と言われ、これまで主婦として築いてきた全てを失う。
そんな中、ふとしたきっかけで超高級ホテルで働くことになった彼女は、ふた回り近くも歳若い、世界的ホテル王のイケメン御曹司、通称・王子と出会う。王子は、人前ではパーフェクトな人柄を演じるが、裏では実はサイテーの性格・・・。
ヒロインと王子とのほのかなロマンスを軸に、女性としてさらに成熟を目指すヒロインの、新しい挑戦を明るく描くラブコメディー。
第8回 「千波さんは今、恋をしています」
千波に関心の無い振りをする王子。(明らかに避けまくってます)
離婚問題に関心の無い振りをする春子。物分りのいい女を演じる彼女にも心境の変化。
王子の婚約者も、実は政略結婚に仕方なく応じている割り切った女を演じていて、
なるほど、みんなホントの自分を守る為にもう一人の自分を演じている。
ここで、当然私は思い出します。ええ、何度でも書いてしまいます(笑)
恭子ちゃんとタッキーのドラマ「S.O.S」のテーマともいえる、
"だからこそボクたちはこの大切なトモダチ(もう一人の自分)と別れなければいけません。
――さて、それは何時なんでしょう?"
愛する人と出会った時です――。
春子は、先日の千波の「好きな人がいる」発言は、嘘だと思いつつも
浩史にその事を話して反応を見ると、あら、凄く正直な反応。
こういう時にもガンバレない浩史〜。どこがいいの?
そして春子は、ストレートな京子(磯野貴理子)を呼び出し千波の真意を探ろうとする。
それを嫌って、結局女3人で相対することになるが、、
浩史の前ではオトナの女を演じる春子が、妻子持ちの彼の家庭を意識しなかったハズはなく、
今更「夫婦の歴史」を持ち出すのもおかしかったけど、
何時もながら京子の切りかえしが、視聴者のキモチを代弁している心地よさ
男は、自分が簡単に捨てた妻でも、他の男に恋となると惜しくなるものなのか、
でもそれは、キモチが戻るとは別であり、京子の指摘は正しい。
ここで千波は、
「(夫への)私自身の気持ちは・・・もう、死んじゃった」
なのに結婚指輪を未だに外さない千波さん........。う・・・ん。
そんな時、王子は父・諒一(榎木孝明)に、訊いてしまうのね?
弟が産まれることがわかっていた時点で、ナゼ自分を手放さなかったのか?
本当に冷酷な男。それでも、たった一人の肉親。
鎧の無い、無防備な王子を、瞬時に護りに回ったさすがの熟女、千波さん。
ラストの2人はどう見てもアンバランスですが、
ここから。― 物語はここから始まると思うのです。
ホントの自分。大切にしたいもの。
それを、この事がきっかけとなって
千波サンも王子も、真剣に己に問うことになるのでしょうね。