脚本 藤本有紀
演出 柴田岳志
制作統括 磯智明
音楽 吉松隆
語り 岡田将生
出演 松山ケンイチ/深田恭子/窪田正孝/松田翔太/成海璃子/吉沢悠/岡田将生/森田剛/細川茂樹/上川隆也
第40回 「はかなき歌」 %
1174年、大輪田泊はついに完成し、清盛が長年夢みていた宋との貿易が始められた。一門のさらなる発展をめざす清盛は、後白河法皇(松田翔太)と建春門院滋子(成海璃子)を嚴島神社に招き、2人に変わらぬ忠誠を誓う。
福原で宋銭を用いた取り引きを目の当たりにして、かつての信西の弟子、後白河法皇の側近・西光(加藤虎ノ介)も珍しく協力的になり、その普及に努めていたが…
兎丸を失って1年後の1174年、大輪田泊はついに完成し、清盛が長年夢みていた宋との貿易が始められ、清盛は後白河法皇と建春門院滋子を嚴島神社に招き、2人に変わらぬ忠誠を誓う。
その嚴島神社のように横へ横へと広がることが清盛の目指す世の姿だと聞かされ、いまだ理想の姿を描けない後白河法皇は清盛に先を越されたのではないかと焦る。
そんな法皇を「よいではありませぬか」サラリと慰め、「法皇様は法皇様の思い描く世を目指せば良いのです。ご案じなさいますな、滋子がおります。」
また滋子は、世に役立つものではないが心を慰めてくれる、そんな歌を残したいと「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」に一心に取り組む後白河法皇に、
それこそが法皇さまの目指す世であり、その世が続くことが自分の望みだと言うのですね。
そしてある日は、清盛に相撲節会の協力を申し出て、けんもほろろに断られた西光や
重盛の出世を嫉む成親にも、酒席を設けるなど気配りで平家を陰で支えていたのですが、
その、朝廷と平氏の繋ぎ役だった滋子が、突然世を去ります。――
後白河法皇の50歳の祝宴で「わしの目指す世にそなたは欠かせず、そなたの目指す世にわしは欠かせぬ。これより先も、共にのぼろうぞ。誰も見た事のない高みへ」と語った法皇。
しかし、それも滋子が生きていればこそでした。。。
その、妹・滋子の若すぎる死を悼む時子と時忠の姉弟。
「悔いなき人生だったであろう…。おのが光る君のために捧げたのじゃから」
そう言う時子に、これからを暗示させる時忠のつぶやき.....。
そして滋子の死が意味するものを、厳島の海上社殿に盛国と佇む清盛も解っていたのです。
が、、、清盛は言います。
「我が政は断じて変わらぬ。変わらぬ道を進みゆくのみ。それこそが、我ら平家と王家のつながりに心を砕いてこられた、建春門院様への弔いじゃ」
―人や物が連なり豊かに暮らすこの国の姿―
誰もが見えない豊かな国の姿をカタチにするために、清盛は目に見えぬ色んなものを犠牲にしてまい進しているわけですが、
ここにきても伊豆の頼朝らに時間を使い過ぎ。
これからの事を考えれば、もっと平氏一門の、各キャラの創りこみをした方が
この物語に感情移入できると思うのですが、源氏のキャラの方が丁寧なくらい。
だって、驕る平家の今がピークなわけで、これからは、、、ね?
時子や、清盛の子供達の肉付けが薄くて終盤が今から心配...........