脚本 橋部敦子
演出 石川淳一:植田泰史
主題歌 常套句/Mr.Children
出演 生田斗真/真木よう子/桐谷健太/香椎由宇/柄本佑/木村文乃/国仲涼子
高知県・四万十川を舞台に、等身大の若者たちを描く群像ドラマ。いわゆる就職氷河期世代を指す、ロストジェネレーションこと“ロスジェネ(さまよえる世代)”。働き口がない、自分の居場所が見つからない、将来に夢も希望も持てない…日本のリアルな現実を背負ったロスジェネど真ん中の男女7人が、四万十川の大自然を前にして自らの希望や夢、秘密と向き合っていく。
第1話
東京の大学を卒業後、派遣で働いていた小平丈太郎(生田斗真)は、社員登用目前だったはずの会社から突然、契約終了を通告される。次の派遣先も見つからず恋人にも振られ、実家にも居場所がない丈太郎は、ネットで募集告知を見た高知県・四万十市の地域おこし協力隊に応募。市役所の臨時職員として、現地で高齢者のサポートをすることに。
一方、東京で研究医をしていた二階堂かほり(真木よう子)は、故郷・四万十の市民病院で働くよう命じられ愕然。帰ってくるつもりのなかった故郷で、新人臨床医として悪戦苦闘する。
この、28歳にして新天地で自分の人生を仕切り直そうとする丈太郎と
アメリカの研究所で働く夢を断たれて、不本意な帰郷となったかほりを中心に
四万十の生活が描かれる―。
家賃5000円の「わけあり物件」のヒットから市役所の臨時職員としての仕事も得て
歓迎してくれる市役所の課長や「地域おこし協力隊」の藤井と出会い、
新しい住居のお向かいさんに親切にされ・・・
丈太郎には翌日から早速、老人に包まれた町での「若者の役割」が待っていた。
ただの雑用係だと思って一生懸命老人のリクエストを聞き、仕事をこなし、
疲れから一人になりたいと思った時に事件は起きた。。。
彼に花を褒められて、美味しいジュースを作ってくれ、夕食を共にしてきたお向かいの大村がその夜倒れ、
臨床医としての経験がなくしり込みするかほりを、ベテラン看護婦の森下は叱咤し
必死に救命措置をするものの、大村はそのまま息を引き取り、
2人は己の未熟さを思い知り落ち込むが…―
想像するのと実際にそこで生きるのでは大違い。
便利で、自分の行動半径のみを気遣えば生きていけた都会暮らしから、
密接なコミュニケーションが嫌でも要求される地方暮らし。
淋しいお年寄りが多い中で、心の距離をとるのは誰にとっても難しいものだけど・・・
丈太郎の明るさ、率直さは好感が持てるし、応援したくなるね♪
そんな彼にとって未知の、四万十での生活はまだ始まったばかり―。
人にやさしくされた時 自分の小ささを知りました〜
―流れゆく日々その中で 変わりゆくもの多すぎて 揺るがないものただ一つ
という、OPの歌詞がなんと内容に合っていて、
君が思うよりも僕は不安で寂しくて
今日も明日もただ精一杯この想いにしがみつく 君に会いたい
というミスチルのEDまでが、
もう、心を捉えて放さない、静かな中にも骨太な脚本に演出でした
。