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きいろいゾウ

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製作年度 2012年
上映時間 131分
原作 西加奈子
脚本 黒沢久子/片岡翔
監督 廣木隆一
出演 宮崎あおい/向井理/濱田龍臣/浅見姫香/本田望結/緒川たまき/リリー・フランキー/松原智恵子/柄本明/大杉漣
幼い頃に入院生活を送っていたツマは、絵本『きいろいゾウ』が大好きで木々や動物たちの声が聞こえる女の子。一方のムコは、背中に大きな鳥のタトゥーを入れた売れない小説家。2人は満月の夜に出会い、すぐに結婚する。のどかな里山でゆったりとした田舎生活を送るムコとツマ。そんなある日、ムコ宛に差出人のない1通の手紙が届いたことから、2人の平穏な日常が崩れ始めていく。

Yahoo!レビューの極端な1つか、5つの高評価か、
それが解る作品でしたね〜。
好き嫌いがハッキリ2分される内容であったという事が総てだったと思います。
高評価の方は原作ファンの方が多いのかも知れないという気がしましたので、
興味があれば先に原作をご覧になるといいかも知れません。

とはいえ、内容が理解できないほど難解とかってわけではなく、
この設定、このストーリーが自分に合うかどうかというところで。

月に囚われているツマと、初対面でプロポーズするムコは過去に囚われていて、
「きいろいゾウ」と[鳥のタトゥー]をモチーフに語られる
夢見がちなツマと、秘密を抱えたまま結婚してしまったムコの成長の物語。


"痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー"というキャッチコピーですが、
ちょっとピンと来なかったです。

あおいちゃん演じるツマは虫や動物達やソテツの声が聞こえるという設定も、
天真爛漫ととるか、心の病と取るか、というところ。
孤独な幼児期を過ごし、ムコのみえない世界で遊んでいる、感情の起伏が激しいツマを
あおいちゃんは熱演していました。

ただ、、、登場人物が、みんな病んでるって感じの人ばかり
しかもそのアツカイ(原因?)が驚くほど拙い。
登校拒否・・。深刻なモノばかりではないと言いたいだけなのか、軽い。
まあ、原作を知らないのでナンとも云えないけど(原作も長いとは聞いています)
この内容で2時間越えは長過ぎだと感じてしまいました。

登場人物がそれぞれみんな何かを抱えているのに誰にも共感できず、
全体的にファンタジー寄りではあるものの、
出会った瞬間にムコがプロポーズとか、ムコが過去と向き合うシーンなどは
およそ現実的でないというか、やっぱり作り物的な感じを受けてしまうおばちゃんでした

で、感想を書く段階で解ったのが、コレ
テレビ放送され大反響を呼んだドキュメンタリーを安易なラブストーリーにした「余命1ヶ月の花嫁
と同じ監督だったんですよね、、、
この監督、どうしてもあざとい気がして合わないの....。
過去にも、この監督の病気ネタ、ハンディキャップを持つ主人公の作品は多く、(未アップ)
口のきけない教師が主人公の「機関車先生」や
うつ病の女性がヒロインの「やわらかい生活」
余命わずかな女子高生がヒロインの「恋する日曜日 私。恋した」などあるけど、
これから乙武洋匡さんご本人で「だいじょうぶ3組」が3月公開。。。だいじょうぶか......

それでも、あおいちゃんも向井さんも原作ファンというだけあって、ツマとムコになり切っていたので
それぞれファンの方は楽しめるのではないでしょうか。
因みにこの作品で私が一番嬉しかったのは、
木村充揮さんご本人が酔っ払いに扮して歌う「グッド・ナイト・ベイビー」を聴けたこと
毎日かあさん」の時は木村さんの「ケサラ〜CHE SARA〜」で涙が止まりませんでしたが、
コチラではムコとツマに、この歌詞が良く合っていましたね♪

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