それは、
妻への愛でした。
上映時間 129分
原作 石川拓治
脚本 監督 中村義洋
音楽 久石譲
出演 阿部サダヲ/菅野美穂/池内博之/笹野高史/伊武雅刀/畠山紬/原田美枝子/山崎努
石川拓治原作のノンフィクションを基に、夢物語だといわれていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げた農家の苦難の道のりを映し出す。
1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。
先日の「種まく旅人〜みのりの茶〜」は、九州発無農薬のお茶でしたが、
コチラは青森を舞台にした無農薬リンゴの栽培に取り組んだ、家族のお話。
「ノルウェー暮らし・イン・原宿」のまだ〜むに背中を押して貰えたので観てきました♪
コミカルな語り口ながら、心揺さぶられる素敵な作品でした〜
まだ青森でご健在の、リンゴ農家・木村秋則さんの、11年に及ぶ苦難の道程―。
それは、、、
ぜひ、劇場でご覧になって戴きたいです。
一口に無農薬栽培といっても、特に私たち日本人の消費者って、ウルサイですよね〜。
味にも、見てくれにも。スーパーにキチンと並んだ野菜を見ていつも思います。
殊にデリケートなりんごは、まず無農薬ではあり得ない、農家泣かせの果物
しかし、シンプルに妻への想いから、周囲の反対を押し切って奇跡のリンゴに挑むのですが…―
前向きで明るく、、照らすヒトだった秋則は、いつしか家族に照らされていたのでしょう。。
自然と共に生きる農家にとって、花を咲かせられない年は、まず年収はゼロになる。
ゼロを何年も繰り返す秋則の挑戦は、ガマンを強いられる家族よりも、周囲の人の風当たりの方が強く、
バカと言われるよりも彼を打ちのめす「カマド消し」という言葉。
人間、ドツボに嵌ると思考は繰り返し、、秋則もまた追い詰められて「何がいけないのか」
悪いトコ探しをし続けます。
そんな絶望の中で、分け入った森の中で彼は新たな「何で?」に出会う。「何がいいの?」
引き算を続けた挙句の、足し算への道
お岩木山は、彼の問いかけに答えてくれたんですね........
主要キャストもみんな自然体でいいのですが、
久しぶりにアツくて温かい池内クンをみれたことと、
山崎努さんの親父が、超〜〜素敵でした
・・・この家族愛にカンパイ・・・