脚本 藤本有紀
演出 柴田岳志
制作統括 磯智明
音楽 吉松隆
語り 岡田将生
出演 松山ケンイチ/中井貴一/上川隆也/伊東四朗/玉木宏/松田聖子/豊原功補/佐戸井けん太/藤本隆宏/金田明夫/阿部サダヲ/三上博史/檀れい/りょう/岡田将生/杏/和久井映見/小日向文世
第2回「無頼の高平太」 17.8%
成長した平太(松山ケンイチ)は、ふたりの父を持つという数奇なさだめを知らされ、何者でもない自分にいらだち、賭場をうろつきまわっていた。人々はそんな平氏の嫡男をいつのころからか「無頼の高平太」と呼ぶようになっていた。
そんなある日、夜の町をさまよう平太は、落とし穴にはまった男・高階通憲(たかしなのみちのり:阿部サダヲ)を助けた。通憲は乱れた世を嘆き、殺生禁断令(せっしょうきんだんれい)をだして狩りや漁を禁じた白河法皇(伊東四朗)を「もののけ」と呼んだ。
1129年、平太の元服式が行われた。派手な衣装であらわれた平太は加冠役の藤原家成(佐藤二朗)に白河法皇の悪政を貴族が正さないことを責めた。侍大将・伊藤忠清(藤本隆宏)が無理やり平太を押さえつけ、忠盛は「清盛」の名を与えた。平清盛が世にあらわれた。
総じて昔の人は、現代のその年齢の人に比べ、大人びていた(老成していた?)ように思うけれど、
それは大人に囲まれ、大人を間近にみて育つからなのか?
平太の反抗期は始まっていました(笑)
少年の身で賭場に通い、喧嘩もし、父に楯突く。
白河法皇の落しだねだと知らされた時から平太は忠盛に対して素直になれなくなり、
モヤモヤとしたものを抱えて荒れ狂い、
「くそー、オレは誰なんだーーー!」と叫ぶ。と、
「誰でもよーい・・!」と返す者が、、、
高階通憲との出会いはこうして始まりました。
1129年、平太は元服をして「清盛」となるわけですが、時に平太11歳、数え歳で12歳で元服なんですねぇ・・。
たしか、江戸時代ぐらいには15歳で元服をしたと記憶しているので、
いや、、やはり時代が遡ればさらに子供時代が短いってことになるんでしょうか。
そんな時清盛が兄のように慕う漁師の鱸丸(すずきまる:上川隆也)の父・滝次(河原崎建三)が
白河法皇の定めた殺生禁断令に反し、漁をしたとして捕らえられてしまう。
猟師から漁を奪うは死ねも同然の理不尽さに怒りが収まらず、直ぐにも助けをというが、
忠盛に法皇様に楯突くことはならんと言われ、
「何ゆえ、清いの文字など与えたんだ?!罪なき民を泣かせて、武士など名乗れるか!」
清盛は単身、白河法皇のもとに乗り込み、滝次の釈放を直訴するも撥ね付けられ、
逆に母親の最期の様子を知らされ、大きく傷つくことになる。
実の父に吾が子の面前で母を処刑したこと、清盛の命あるのは「お前にも“もののけ”の血が流れている」からだと
言い捨てる白河法皇・伊藤さんが憎々しいです。
石清水八幡宮の臨時祭で舞人に選ばれた清盛は、途中から自身の剣を使い、その切先を白河法皇に向け
挑むように舞い、
「面白う生きてやる」と宣言する。
俺は父上のようにはならぬ。王家の犬にも、平氏の犬にもならぬ。されど俺は生きる。
野良犬の声が、この面白うもない世を変えるまで面白う生きてやる
―それから間もなく白河法皇は崩御する。
そして、法皇に虐げられ妃にも馬鹿にされていた鳥羽上皇(三上博史)が権威の座につくことになり・・・
という流れで、今回は後に清盛に大きく影響を及ぼす、或いは共に生きることとなる人物が
沢山登場しました。
サダヲちゃんの「誰でもよーい」は可笑しかったです
王家の表記についてアレコレいわれたり、今度は映像が汚いとかどこかの知事がクレームつけたりと
ちょっと足をすくわれ気味ですが、
まだまだ序盤。貧しい武士でしかない平氏の雰囲気は凄く出ていて、
元気なうつけ者、清盛の青春時代は始まったばかり。ちょっとデカイ少年「清盛」松ケンくん、凄くいいです!
さて、次回はフミくんじゃなくて、藤木さんの登場ですね!楽しみです♪