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小さいおうち

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製作年度 2013年
上映時間 136分
原作 中島京子 『小さいおうち』(文藝春秋刊)
脚本 山田洋次/平松恵美子
監督 山田洋次
音楽 久石譲
出演 松たか子/黒木華/片岡孝太郎/吉岡秀隆/妻夫木聡/倍賞千恵子/橋爪功/吉行和子
健史(妻夫木聡)の親類であった、タキ(倍賞千恵子)が残した大学ノート。それは晩年の彼女がつづっていた自叙伝であった。昭和11年、田舎から出てきた若き日のタキ(黒木華)は、東京の外れに赤い三角屋根の小さくてモダンな屋敷を構える平井家のお手伝いさんとして働く。そこには、主人である雅樹(片岡孝太郎)と美しい年下の妻・時子(松たか子)、二人の間に生まれた男の子が暮らしていた。穏やかな彼らの生活を見つめていたタキだが、板倉(吉岡秀隆)という青年に時子の心が揺れていることに気付く。

物語の舞台は、生前からタキを慕っていた健史が勧めていた自叙伝を、
執筆するタキとともに過ごした現代の健史の回想と、
それを語るタキの回想から、昭和初期の東京へと、交互に展開されていくものでした。

キャッチコピーがあの小さな家に閉じ込めた、私の秘密――なので、
どんなミステリアスな展開かと思っていたら、、、
結果的に、歴史を知ってしまっている現代の私たちからみれば、その秘密によって
登場人物に、そののち「それ程の運命の変化はなかった」と云えるもの。
しかしながら…―

一面が雪に覆われた山形の山村から、冬でも雪のない明るい東京へと出てきた少女タキが、
当時としてもモダンで人目を引いた平井家の住人に優しく受け入れられ、
とりわけ美しくお洒落な時子に優しくされて、憧れもし、
本気で一生を尽くしていく覚悟の、純粋さ、女中としての忠誠心にはグッとくるものがありました。。

なので、、
現代の大学生の健史に、不謹慎とか、思い出を美化してるとか言われても、
世間には戦争の足音が聞こえ、不穏な気配がしていようとも、
この小さな赤いおうちに時子が居て、一家とともに居られることそれだけでタキには愉しかったのでしょう。

松さん演じる時子が主人公なのでしょうが、私には
この、純粋に奉公先の家族を守ろうと尽くすタキの物語だと思え、
時子の方にはあまり関心がいかなかったのでした
それに、なかなか味わえない昭和初期のモダンな暮らしぶりも、物珍しかったです。


で、ちょっとネタバレ↓
            ↓




冒頭、タキの最初の奉公先の小説家が、語って聞かせるデキた女中のエピソード。
「良い女中とは・・―」
彼女はあの時、必死で考え、
心に刻んでいた最初の主人の教えを忠実に実行したのですね、、、
タキは、良い女中でした........。


ただ・・・
以前も書いたと思うのですが、
○○組、っていうのか、その監督さんの作品の常連、って、
役者にとってのステイタスなんでしょうか?監督の勢力図なんでしょうか(笑)
この作品にも多くの山田組と呼ばれる方が沢山キャスティングされてましたが、
それって、純粋に作品のデキに関係なくマンネリ感を与えてしまう気がするんですよね、、。

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