脚本 藤本有紀
演出 柴田岳志
制作統括 磯智明
音楽 吉松隆
語り 岡田将生
出演 松山ケンイチ/中井貴一/上川隆也/伊東四朗/藤木直人/玉木宏/豊原功補/佐戸井けん太/藤本隆宏/三上博史/檀れい/りょう/和久井映見/小日向文世
第3回「源平の御曹司」 17.2%
1132年、清盛(松山ケンイチ)の弟・平次(大東駿介)は元服し、家盛と名を改めた。そのころ清盛は、西海(瀬戸内海)で鱸丸(すずきまる:上川隆也)ら郎党とともに無頼の日々を送っていた。自称船の警護役として海賊と戦い、取り返した食物を盗まれた漁民に返していたのだ。しかし、賊と間違われた清盛は捕らえられて京に連れ戻されてしまう。
時は鳥羽上皇(三上博史)の世であった。源為義は義朝を「北面の武士」(ほくめんのぶし)という院の警護役にするよう、院の近臣である藤原家保(渡辺哲)、家成(佐藤二朗)親子へ願い出る。一方、鳥羽上皇は白河法皇と関係が深い忠盛(中井貴一)と清盛の忠誠心をはかりかね、忠盛を問い詰めていた。その場にいた家成は清盛が北面の武士になる気があるかどうかで忠誠心を試すことを進言する。
今回は元服した清盛が、家を出て「一人で」「野良犬のように」生きていた14歳〜15歳の頃のお話ですね。
少年の日に義母によって刺すような一言を向けられて以来、やはり心の溝は遺憾ともし難く
「息災也」の手紙1本で家に寄り付かなかったものが、
賊と間違えて捕らえられての京送り。
清盛は検非違使(けびいし:今の警察)に捕らわれた仲間の3人を牢から助け出し、逃げる途中で
北面の武士佐藤義清(藤木直人)の一団と遭遇し、3人は捕らえられてしまいます。
この時、義朝(玉木宏)に声をかけられますが、それどころではなく無関心な清盛。
その事件を重くみて、忠盛の弟・忠正(豊原功補)は清盛に平氏と縁を切れと詰め寄りますが、
忠盛は清盛を「平氏になくてはならない男」だといい、
西海で自警団を気取っていた清盛の行為が、実はその後海賊の逆襲に遭い、その地の民の迷惑になっていたことを
父忠盛に指摘され、己の青さを思い知る清盛・・。
そもそも無頼の日々を送ってこられたのは平氏一門が守っていたおかげであると諭します。
この場面に、母宗子(和久井映見)が、血を分けない清盛が糾弾されるのを庇い、
「清盛は私の子です」ととりなす場面、
親子のぶつかりあいが清盛の心を溶かした瞬間――胸に迫るものがありました・・・
ナリはデカイですが、この辺りのケンイチくん、
少年清盛の一本気さとナイーブさがよく現れていてヨカッタです
一方で御所では、璋子が鳥羽上皇がわが子帝に対して冷たいと訴え、それは自分の祖父との不倫の子ではないかと
怒りをぶつけるも、璋子はしれっとしてこう言うのですね、
「おじいさまの子なのですから叔父子とでも呼べばいいではないですか」
こやつはニンゲンじゃねえぇぇ〜〜勝負になりませぬ.....
しかし、、そんな璋子と知ってか知らずか、見初めてしまう佐藤義清なのでした
それまでも声をかけてきた義朝を相手にしなかった清盛が、自ら加茂の川原に行き、
競べ馬をしようと申し込むんですが、落馬して勝負に負けます。
そして、いかに自分が甘ったれた平家の御曹司であったかと己の弱さに泣きますが、
5歳も年下の義朝(!!!)は、かつて清盛の舞を見ていたといい、その清盛に勝つために3年間修行してきたと告白。
しかし、自分は武士は王家の犬ではなく、王家を守っているのだと言って去っていきます―。
義朝が望んでも許されなかった北面の武士に、自分は望まれているというのに・・・
そうして次の日、
北面の武士の一員として、鳥羽上皇の前に現れるのですね。
そうしてこれより、出世し上り調子の平忠盛と、おくれをとった源為義の
勢いの差がついていくのですね。
来週はこの二人に絡む國村隼さんの厭らしい貴族っぷりも楽しみです♪
初回から私の周辺では、ここ数年の大河ドラマの中ではダントツと、好評のこの「平清盛」
視聴率は苦戦しているようですが、かなり面白いです!
よく取り沙汰されているコーンスターチ満載の画面も、遠い遠い昔の空気感として楽しんでますが、
皆さんは如何でしょうか?