真実を診ろ。
製作年度 2014年
上映時間 127分
原作 海堂尊『ケルベロスの肖像』(宝島社刊)
脚本 後藤法子
監督 星野和成
出演 伊藤淳史/仲村トオル/桐谷美玲/松坂桃李/西島秀俊/戸次重幸/栗山千明/生瀬勝久
海堂尊原作の小説を映像化したシリーズの最終章となる医療ミステリー
東城医大の特別愁訴外来担当医・田口公平は、厚生労働省の変わり者・白鳥圭輔とともに、死因究明システムの改革の柱となる国際Ai(死亡時画像診断)センター発足に向け奔走していた。そして、その目玉として導入されるのが巨大なMRI“リヴァイアサン”だった。この巨大医療機器に世間の注目が集まる中、東城医大にAiセンターを標的にした犯行予告が届き騒然となる。時を同じくして、医療関係者9人が密室で変死体となって発見される。それは司法解剖でも死因が特定できない奇奇怪怪な集団不審死事件だった。そして被害者の中には、厚労省で白鳥の唯一の理解者だった上司も含まれていたのだが…。
これはTVドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」を観ていることを前提に制作された感がありましたが、大丈夫。
ドラマはあまり観ていなかった私の友人は人間関係なども観ていて解ったそうです。
が、しかし、、、
先に観た「白ゆき姫〜」もそうでしたが、コチラが期待し過ぎたからだけではないだろう
ちょっと残る微妙さ。は、
此方の方が題材的にも面白いものであっただけに、
しかもメインキャラを演じる俳優陣が魅力的であるだけに、如何にも惜しい。
原作者が現役医師ならではのミステリーの仕掛けも、
冒頭のシーンから、謎の変死体と“リヴァイアサン”の活躍から、
クライマックの難局を同時に向かえるシーンまで、医療ミステリーの面白さは十分
では何がこの映画を微妙な感じにしてしまったのか?
それは......偏に犯人のキャスティングにあると思う。
ナゼにその人がキャスティングされたのか?
ビジュアル?人気?或は大人の事情なのか、、判らないけど、
いくら他の俳優陣が頑張っても、その一点でダメにしていたという感想しか湧かない
このシリーズは、
情けにほだされる田口と、総てを知りながら正義を貫く白鳥が追い詰める悪の側にも
同情すべき理由がある犯人との関わり…が見どころのひとつでもあるので、
演技まで軽量級だったこの犯人からは、ちょっと伝わってこなかったかな・・・
ドラマからのキャストは良かったし、
解り易くても、シリーズのファンは楽しめる内容だと思います。