サイレント・プア――「声なき貧困」、あるいは「見えない貧しさ」。
現代における貧困は単なる経済的貧しさを意味しない、地域における孤独や弧立こそ、新しい今の時代の貧しさなのだという、取材を通じた現実を基に、
真の豊かさとは何かを問うドラマ。
ドラマ10 『サイレント・プア』毎週火曜 午後10時00分〜10時48分
作者 相良敦子
演出 伊勢田雅也/清水拓哉/長谷知記
音楽 佐橋俊彦
主題歌 Hold Your Hand/Perfume
出演 深田恭子/北村有起哉/桜庭ななみ/坂井真紀/渡辺大知/大地康雄/市毛良枝/米倉斉加年
【第2回】家族の太陽
養育費も慰謝料ももらえずに幼い娘を連れて嫁ぎ先から戻り、腎不全を患う女性からの「SOS」。自宅を訪ねると、アルコール依存症の父、寝たきりの母、そして引きこもりの弟・光良(渡辺大知)を抱えた多重問題の家族だった。
苦渋の決断で幼い娘を一時的に施設に預けることを勧めた涼だったが、その時、光良が部屋から飛び出し、家族をばらばらにしてはダメだと訴える。涼と二人三脚で、光良の社会復帰の努力が始まる。
郷田朋子の、離婚に至る過去のいきさつなどは語られない。が、
重篤な病気の母を抱え、アルコール依存症の父と就学前の娘、引きこもりの弟を養う為に
自分の病気をかまうことなく生きてきたのが、、限界だというのは
誰の目にも明らかだったが、
社協で郷田家を担当している原は、目下婚活中で、涼のように自分の時間を削ってまでその家族に関われないと、
ここまでこの難しい家族を放置していた・・。
悲鳴にならないこの家族を救うのに、先ず何をしたらいいのか。涼は
「家族」が救われる道を模索し、光良との距離を縮めていくのですが。。。
今回のポイントは、ななみちゃん扮する三輪まなかが、(涼は)「やり過ぎる」と陰口をたたく職場の先輩たちに放ったセリフにある。
「先輩はそんなややこしい事をしてるんじゃないんです。」
毎日通い「閉じた心がフワッと開かれる瞬間を、今か今かとひたすら待ってしまうんです」
職場でも優秀な人を孤立させるのは、嫉みだったり、誤解から始まるところ、
涼を信頼し、心配するまなかのこの発言で、その場にいなかった涼も救われ、
他の職員も涼の仕事への姿勢を誤解することなく、みんなが救われた格好。
そこで心を動かされた、内心自分のテリトリーの郷田家族に何もしてこなかった原も
一度は涼に心を開きながら、姉の娘を施設に入れたことで騙されたと心を閉ざした光良に
まなかとともに初めての説得を、まさに体当たりでしていく。
親が失業すれば、必然的に子供は貧困になる。
一度貧困に陥った家族が安定を取り戻すのに、健康であればそれほど深刻にならずに済むが、
病気になってしまうとか、怪我をするとか、、不幸が重なった時に、
どうしたらいいのか...?
いろんな制度の条件など難しくて解らないけど、心を開けばどこかに活路はある。
今回は、一生懸命にやればやるほど職場の反感を買ってしまう涼の孤立を
まなかのセンパイを思う気持ちが防ぎました。
そして、婚活原さんも「何もしなかった」後悔を持たずにすみましたね
必要なのは.....理解者がいること。自分をみつめていてくれる、味方がいること。