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「平清盛」 第4回

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脚本 藤本有紀
演出 柴田岳志
制作統括 磯智明
音楽 吉松隆
語り 岡田将生
出演 松山ケンイチ/中井貴一/上川隆也/伊東四朗/藤木直人/玉木宏/豊原功補/佐戸井けん太/藤本隆宏/三上博史/檀れい/りょう/和久井映見/小日向文世/國村隼
第4回 「殿上の闇討ち」 17.5%
朝廷に忠誠を尽くしてきた功績が認められ、忠盛(中井貴一)が殿上人となる。武士として初めて内裏の清涼殿に上がる資格を得て、平氏一門は沸き立つ。北面の武士を務めていた清盛(松山ケンイチ)も喜ぶが、一方で、忠盛の出世を快く思わない者も多かった。その一人である摂関家の藤原忠実(國村隼)は、配下の源為義(小日向文世)をそそのかして、殿上で忠盛を襲わせようとする。


今回は、北面の武士になっても尚、宮仕えに不満を抱える若き清盛の日々と、
そんな清盛にライバル心を燃やしながらも父の姿を情けないと嘆く義朝が、
父親同士のとある場面に表れる、武士として、親としての心情に触れ、絆を取り戻すというもの。―


面白う生きてやる――清盛の中にはまだ女子への関心はありませぬ。まだお子ちゃまな清盛は、
濡れてぞ今朝は・・・って違うからねっ
何なのじゃ〜?!何が北面の武士じゃ〜!
めかしこんで女に色目を使いおってぇぇぇー!と、ひとりプンプン怒っています
「腹が満たされるほどに、心はいよいよ虚しゅうなって」いく清盛でしたが、、、


平氏に差をつけられた源氏の棟梁源為義がやけ酒をあおり、愚痴をこぼす様を傍で聞いて成長する義朝も
出世のきっかけさえ与えられず、不満を抱えていて、
武士の心を忘れて宮仕えにいそしむ父・忠盛への不満を抱える清盛とまたしてもぶつかり合うが、
そこに源氏の家臣が為義は忠盛を斬るつもりだと告げにくる!!
そして二人は命を懸けた為義の闇討ちの顛末を見届けることになっていくのです・・・。

いやあ・・・
我が子義朝に矢を向けられ、藤原摂関家の長・忠実に罵倒され、唆され、、為義に道は無かったのを
忠盛は見越していたばかりか、武士として「王家の犬では終わりたくない」と、
現段階での平氏と源氏との争いは無益だといい去っていくのですが・・・
その後で、それぞれの父を待ち受ける若き清盛と義朝が、実に爽やかに描かれていました。

思いを遂げるどころか、自分の行為は源氏を終わりにしてしまいかねないものだと宿敵・忠盛に
逆に諭されてしまった為義に、息子は言います。
「やられればいいのです」私がその分強くなって父上をお守りいたしますと泣かせるセリフ

一方、忠盛の真意を知り清盛も訊ねます。「いつから王家の犬では終わりたくないと考えていたのですか?」
問われた忠盛、「お前をわが子として育てると決めた時からだ。」
「お前を抱き、平太と呼びかけた時、わしの心に揺らぐことなき軸ができたのだ!」
単純な純粋な少年清盛の、心を晴らす偉大な父の言葉でした・・・
そして「お前が思う以上に殿上は面白き所ぞ」と言い残す父の後を追う清盛の嬉しそうなこと♪
先週には継母である宗子の叫びに心を打たれ、今回は、批判的だった父の志と
自分への確かな愛情に触れ、いよいよ幼き頃からのわだかまりから開放されるのですね。。。
で、清盛15歳。己の呪縛からの「卒業〜」(笑)
義朝は、、言いますまい

中井さん、イイですねぇ・・。。。
小豆色の狩衣姿も似合いすぎですが、その立ち居振る舞い、眼差し、全てが惚れ惚れするくらい
カッコよかった!
まだ青臭く純粋な少年「清盛」の、くるくる変わる表情も、それらしくて(笑)松ケン、キュート♪

さて次回、鳥羽上皇の心をずたずたにする璋子との関係にも変化があるようだし、
もうひとつ、この鳥羽上皇と藤原摂関家の長・忠実の攻防もあり、それが平氏の今後にも
大きく影響を及ぼすようで、楽しみでおじゃる〜。

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