サイレント・プア――「声なき貧困」、あるいは「見えない貧しさ」。
現代における貧困は単なる経済的貧しさを意味しない、地域における孤独や弧立こそ、新しい今の時代の貧しさなのだという、取材を通じた現実を基に、
真の豊かさとは何かを問うドラマ。
ドラマ10 『サイレント・プア』毎週火曜 午後10時00分〜10時48分
作者 相良敦子
演出 伊勢田雅也/清水拓哉/長谷知記
音楽 佐橋俊彦
主題歌 Hold Your Hand/Perfume
出演 深田恭子/北村有起哉/桜庭ななみ/坂井真紀/左時枝/香川京子/市毛良枝/米倉斉加年
【第4回】母の歌
涼の親友で民生委員の石田敬子(坂井真紀)には、若年認知症を患っている母・敏子(左時枝)がいた。ある日、敏子は敬子の幼い娘とともに行方不明になってしまう。実は敬子は長年生き別れだった母との苦い思い出を抱えており、それを知りつつあえて同居を勧めた涼は責任を感じ、必死で行方を捜すのだった。一方、元ゴミ屋敷の主・房枝のもとには、なにやら怪しげな男が出入りするようになっていて――。
元ゴミ屋敷の主・房枝のところに頻繁に出入りする男がいる――そう教えてくれたのは、
3年前に越してきたあの隣の住民でした。
栗ごはんの件以降、それとなく気にかけて様子をみていてくれたということですね。
男は尋ねるまなかたちに「親戚の者」だというけれど、明らかに挙動不審。
そんな時、敬子の母と娘が帰ってこないと連絡を受けて、みんなで捜すけど行方が掴めず、
涼は仲間や市役所の職員に一斉メールをするが、
仲間は協力的だけど、これも職員には歓迎されず・・・
結局涼の送ったメールにより2人は無事にみつかり、、
子供の頃に、その母親に一度捨てられた想いを引き摺っていた敬子も、
当時、追い詰められていた母親の状況が解ったことによってわだかまりを溶かす。
若年認知症は、一見しては解らないので、やはり涼の言うように、
地域のネットワークがもしやの時には大きな力を発揮するのは間違いない。
隣人が気にしていておかげで房枝を騙そうとしていた悪徳業者は逮捕されたし、なによりも
「私はこの町で、もう孤独じゃないと解った」という言葉に、まなかちゃんも報われた思いがしたと思う。
コチラまで、とても嬉しかった。。。
傷つけたり、傷つけられたりしながらも、状況をもっと良くして行く為には
ガンガン内部に攻めていく涼が、かっこいいです!
その涼の構想に賛同するひとが増えて、
また新たな対象者に、今度は「協力者」というボランティアとなって人材が増えて、
それが次第にソーシャルワークの底上げをしていってる。
これは実際、理想の形だと思う。
悲しみを抱えている人たちも、住んでいる街も、こうであったらイイナというドラマ。
さて、次回はどう変わっていくのでしょうか、楽しみです。