原題 BLUE JASMINE
製作年度 2013年
上映時間 98分
脚本:監督 ウディ・アレン
出演 ケイト・ブランシェット/アレック・ボールドウィン/ルイス・C・K/ボビー・カナヴェイル/アンドリュー・ダイス・クレイ/ピーター・サースガード
ニューヨークでのセレブ生活が崩壊し、妹の住むサンフランシスコへとやって来たジャスミン。質素な生活を送る妹の厄介になりながらも、虚栄心が捨てられずに周囲にまるで馴染めない。おのずと精神もますます疲弊していく。それでも華やかな生活を諦めることができず、再びセレブな舞台への返り咲きを期して躍起になるジャスミンだったが…。
今月初めにチェックした時は地元上映は無かったのに、何気なく再チェックしたら、
あら!?いつの間に?
新宿まで行かないとと思っていた本作と、おまけに「チョコレートドーナツ」まで上映してた!
とにかくラッキー〜で、早速観てきました〜
なんか今まで合わないアレン監督作なんだけど、これは普通に面白かった。
しつこさを感じなかった(笑)
夫が嘘で築きあげたセレブな暮らしと破綻は、「ウルフ・オブ・ウォールストリート]を思い出させ、
無一文で何の資格も持たないくせに、真面目な妹たちに上から目線なジャスミンは、
「ヤング≒アダルト」を思い出させる勘違い見栄っ張り女。可笑しいのに、イタ過ぎて笑えないところも同じ。
エレガントな仕草ながら、一方的に喋り倒すジャスミン(笑)
「名前を変えたの、ジャスミンに。ジャネットなんて平凡だもの。」
――その結末の、スタートはココかも知れない.....。
夫・ハルもひどい奴だけど、ジャスミンも被害者ではない。似ている。
ヒトに関心がなく、コミュニケーションは金品に変えられるという点で。
彼女は自分の見たいモノだけを見て、聞きたいことだけに耳を澄ませて生きてきて、
妹夫婦の相談もお金の額しか聞かなかったし、相談に乗る気はハナからなかった。
悪意がアルとか無いとかではなく、そもそも相談相手として、人として失格なのに、
妹もまた、どこかで姉に憧れていたのね、、、
DNAがそうさせるのか?(笑)生活感溢れる妹との対比が効いている
部屋を借りるお金は無くてもファーストクラスのチケットを気がついたら買っていたり
荷物を囲んでくれたドライバーにチップを弾んでしまったり、
せっかくの大切なお相手にも、言いたくないことはチョット脚色しちゃったり、
それも「嘘」とは別だというところが、人間としてアブナイ。。ブルーなジャスミン。
何を見ても聴いても、いつの間にか過去に跳んでいってしまってるジャスミン。
それは、幸せなシーンばかりではなく…―
そのいきなり始まる回想シーンが、現実と目まぐるしく入れ替わる時――
何を演じても巧いケイトだけど、こういう役は本当に嵌りますね。
NYセレブリティの花からの転落を描いているだけなのに、
自己中で虚栄心を捨てられない女の痛さを徹底的に演じるケイトが、
愚かしく、憐れで可笑しくて、、、切ない。
最後は「サイレント・プア」の里見涼(恭子ちゃん)を呼びたくなります
アレン監督の作品はいつも音楽がステキ!
カクテルにジャズと、なんだか今夜は浸りたいかも〜
ということで、おまけは私の想い出のBlue Moon はCarmen McRaeで
1年前の今日は・・・
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