製作年度 2014年
上映時間 112分
脚本 渡辺雄介
監督 中田秀夫
音楽川井憲次
出演 藤原竜也/山田孝之/石原さとみ/田口トモロヲ/落合モトキ/太賀/三浦誠己/藤井美菜/松重豊/木村多江
見るだけで他人を思い通りに操作できる特殊能力を持つ男と、その能力が唯一通じない男の激闘を描く韓国発『超能力者』をリメイク
対象を見ることで他人を自由に操れる超能力を持つ男(藤原竜也)は、その能力ゆえに孤独と絶望の人生を歩んできた。ある日、自分の能力が一切通じない田中終一(山田孝之)に出会ってしまった男は、動揺のあまり誤って終一の大切な人を殺してしまう。復讐を果たそうと決めた終一と、自分の秘密を知る唯一の人間を狙う男が壮絶な戦いを繰り広げていく。
同時公開されたコチラと「X-MEN:フューチャー&パスト」どちらを先に観るか迷うところでしたが、
待ち時間が時間少なかったし、コチラを先に♪
さすがは竜也クン、山田くん主演作ということで、観客の平均年齢がぐっと若く(笑)
初日にしてはイイカンジの混み具合。今回、映画の日が休日ということもあって
きっと1日の映画サ−ビスデイはもっと混みこみなんだろうなあ〜。
本作が『超能力者』のリメイクと言う事は知っていましたが粗筋をパンフで読んでいたぐらいで、
オリジナルは観ていませんでしたので、比較してどこがどうのと云わずに観れたことはヨカッタかな
主演2人の異常な攻防を、純粋に楽しめましたから。
冒頭はその男の幼少時代から。
夫のDVから逃げていたという感じでないことは、少年の爛れた足、目隠しなどで解るけど、
その日から、少年はたった独りで生きることを選ぶ――そうせざるを得ない状況が映される。
幼い少年が、親と離れてたった独りで生きる。心の拠り所は1冊のコミック。
(そのコミックがAKIRAというのも、泣かせる)
生きる術は、人を操る事。・・・命を削りながら。―
ある日、孤独なその男の、深層に触れる出会いがあったあとに、
彼を恐怖に陥れる、操れない男・終一を見かけ、彼を葬ることに執念を燃やすことになる―
X-MENの新作を観る前に、と思って、過去のシリーズを立て続けに観直したのもあってか(笑)
孤独な操る男=(人間性は別として)プロフェッサー
驚異的な蘇生力と身体能力の男=ウルヴァリン
という、アチラと違って日本ではその存在すら知られていない進化した超能力者同士に見えた。
誰とも交わらずに生きてきたその男の驚愕っぷり。
対照的な終一の、生きている意味を知る場面が好い!!
それに比べると、終一の能力に気づいていて、そういう進化した人間の存在に気づいていた筈の
松重演じる刑事の周辺設定が弱い。
特別捜査官の存在もあって無いような希薄さがザンネン。(存在感がまるで無い)
まあ、大体においてアメコミなんかでも、警察側の武器って銃オンリーなんだけどね。
でも、コレは日テレじゃなくテレ朝だったら刑事側の設定・演出もかなり違っていたと断言できるわ(笑)
最後の舞台となったあの刑事と石原さとみちゃんにはツッコんでみたくなるところ
この序盤のEPがあるから、成人した男のどこか幼い思考がナットクの哀しさ。。
瞬きが一切許されない、藤原竜也クンの演技!
この日は気が付くとギョロリと目を剥いて竜也クンになっちゃってました(爆)
「闇金ウシジマくん」や「凶悪」ではみられなかった、なんか初めてっていう位の山田くんのアクションに
気分は上がりました〜(笑)この2人で成立する作品
ツッコみどころもあるけど、「絵」としての面白さもある。
巻き込まれた通行人や、時には刑事になったつもりで2人を追って行けば愉しめると思います。