今日の日はさようなら

原作 幸和也『大空への旅立ち がんと闘いながらも夢見ていた未来』（文芸社文庫）
脚本 橋部敦子
演出 菅原伸太郎
出演 大野智/深田恭子/山田涼介/木村文乃/嶋田久作/あがた森魚/ミムラ/光石研/岸本加世子/三浦友和

富士岡耕太には、これといった取り柄もなく、情熱を捧げているものもない、そんなどこにでもいる普通の青年。
温かい家族に囲まれてただ、なんとなく生きてきた、ごく普通の青年。大学は中退していた。
そんな耕太が見習いコックとしてレストランで働き始めた。
就職をして、恋人の田辺絵津子とも順調に交際を進めていた、そんな矢先彼は発病する―。

悪性リンパ腫
これは、ある日突然、その宣告を受けた青年の記録―。

平凡に過ぎ去る昨日と同じ様な今日に漫然と身を置き、
そんな同じような明日がくると、当然のように思っていた彼に、突然のガン宣告。
それを、呆然と受け入れて始まる入院生活。
そこで知り合う人の中に、義足の青年がいて、、恋人に置いて往かれた女性のカウンセラーがいて
耕太の中で何かが変わっていく......
「ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬ」死ぬまで、普通に生きる彼の闘い。


80%から40%、そして20%、、、
耕太が発病して半年間の治療の過程で告げられる生存率―。

一番欲しいものは、イノチ。命の次に欲しいものはない―。

「お前は、親不孝なんかじゃない。
この家に生まれてきてくれただけで、親孝行だ」

こういう余命宣告を受けたひとの闘いを観る度に、もっと優しく、
もっと誰かの役に立つ生き方を、と思うのに、、、
哀しいかな、日常にその想いは忙殺されていくのです。

丁度1年前のドラマですが、
山田涼介くん演じる人生のほとんどを病院で過ごしてきた青年の心理にも、
恭子ちゃん演じる恋人に黙って逝かれた女性のセリフにも、
そして三浦友和さん、岸本さんのシーンでは、
大切な息子をただ見守る事しかできない親の心情に、ただただ泣けました。

哀しい出来事は、忘れて乗り越えることもままあります。
でも、大切な人のこと、想い出を広げて、忘れないでいることが戒めにもなるような気がします。

今夜は24時間TVドラマスペシャル♪いよいよ今夜ですね♪「今日の日はさようなら」主人公は29歳で悪性リンパ腫を発祥した、大野くん演じる耕太。彼をとりまく、家族がメインになるのかもだから、おそらくは恭子ちゃ...>続きを読む