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めぐり逢わせのお弁当

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原題 The Lunchbox
上映時間 105分
製作国 インド/フランス/ドイツ
脚本:監督 リテーシュ・バトラ
出演 イルファン・カーン/ニムラト・カウル/ナワーズッディーン・シッディーキー

家庭でつくった“できたて”のお弁当をオフィスに届ける配達サービスが充実しているインドの大都会ムンバイ。そのシステムでは誤配の確率は1/20万だという。
そこでその稀有な1件から生まれた交流を描いていくというもの。
ムンバイに暮らす主婦のイラ。すっかり冷めてしまった夫の愛情を取り戻そうと、お弁当作りに精を出す。ところが、その丹精を込めた4段重ねのお弁当が、なぜか早期退職を控えた男やもめ、サージャンのもとに届いてしまう。その日、お弁当箱は、きれいに空っぽになって帰ってきた。それを見て喜ぶイラだったが、ほどなく夫が食べたのではないと気づく。そこで次のお弁当には、きれいに食べてくれた見知らぬ誰かへのお礼の手紙を忍ばせるイラだったが…。

地元上映は無くて遠出しないと観れないなあと思っていたら、好きなシネコンで遅れて上映。
予告で印象と違って、画面は濃いけど内容はそれほどでもない、ってか
インド映画っぽくない、不器用な大人の静かなラブものでした・・・

ムンバイのイラ一家は叔母の階下に住んでいるらしく、食材なども常に籠を使ってやり取り。
何かというと大声で会話をし、夫婦の冷めた関係の相談すら窓越し(笑)

夫と子供を送り出してからお弁当を作り、ダッバーワーラー(弁当配達人)に渡す。
それからのお弁当の旅路に、いやはや、複雑~・・・
自転車→カート→駅→乗り換えてまた電車→カート、、、
金属製のフタに金属のバンドがかかっていても、絶対ソースとか漏れるでしょ~
と、ツッコみたくなる宅配システム......持って行けばいいじゃん。。。


でもね、コレ脇のキャラが面白い。チョッとイラッとくるけどね

間違えて配達されたよそのお弁当を完食し、礼状でダメだしするほどの堅物サージャンは、
早期退職が決まっていて、その後任は、孤児だというシャイク。
ちっとも引き継ぎの指導をしてくれないサージャンにまとわりついてきて、ある日彼はこう言う。
「母がよく言っていた」(え?)

――"時にはたとえ間違った電車に乗ったとしても、正しい場所へと導かれる"――に、
ナゼか心惹かれるサージャン。そしてここから彼に僅かに変化が・・・

一方のイラは、なんとか夫に自分をみて貰いたいと努力はするものの、、、
次第に孤独を深めていき・・・ある時ついに、、、

孤独な主婦と、
孤独で家庭に憧れながらも自分の老いに気付き、臆病になった男のお弁当が取り持つ恋物語。
お互いの心の隙間を埋める手紙だけの交流で、、果たして・・・

主演のイルファン・カーンは、「スラムドッグ$ミリオネア」で警部役「アメイジング・スパイダーマン」で博士役、「ライフ・オブ・パイ」で、成人したパイの役と、生真面目な役が多いんですね~。
こちらも嵌っていましたし、彼の単調な日常描写からの心の変化は伝わってきました。
が、弁当箱の手紙がメインなので、異常に人物のアップが多く、
単調で、しかも引いた映像がほとんどないと言っていいので、凄く目が疲れました

ヒロインの、壁に向かって尽くしているような心情は伝わってくるものの、共感まではし難く、
その決心も行動も、中途半端感があって、ちょっとどうなの?って思ってしまったワタシ。
料理もお弁当なのでちょっと色々と地味目な作品ですが、
ある意味インドを体現できる作品でもあるかな~。
でも、、朝、ちょっと早起きしなくちゃいけなくても、その後パートをしたり出来る日本の主婦。
やっぱり日本に生まれてよかったわ。なんて思ったのでした

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