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博士と彼女のセオリー

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英題 THE THEORY OF EVERYTHING
製作年 2014年
製作国 イギリス
上映時間 2時間4分
原作 ジェーン・ワイルド『Travelling to Infinity: My Life with Stephen』
監督 ジェームズ・マーシュ
脚本 アンソニー・マクカーテン
出演 エディ・レッドメイン/フェリシティ・ジョーンズ/チャーリー・コックス/エミリー・ワトソン/

将来を嘱望されながらも若くして難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した車椅子の物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた人間ドラマ
天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちる。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。

21歳で発症し、余命2年と告げられた彼の、その後の闘い、
生きて、挑み続ける彼の時間――

無限に寄り添い、漂うであろうと思わせた、二人の時間―

ロマンチストで楽観的なスティーヴンの、
笑顔の下の内面の葛藤、進行する肉体的制限を受け入れていく時を、
エディ・レッドメインが恐ろしくチャーミングに演じています。やられます。


余命2年でも共に闘いたいという、勇気と愛に突き動かされて人生を選択したジェーンの、
大らかで忍耐に支えられた妻と、母と、介護人としての生活に、
もうひとつの女としての道が見え始める時…―だれもが理解しながらも戸惑う、

教会の聖歌隊を率いるジョナサンとの出会いがあります・・・
このジョナサン役が、ちょっとお久しぶりのチャーリー・コックス。「カサノバ」「スターダスト」以来?

この頃にはもう、スティーヴンは病気の所為で、感情を表情で表せないのですが
伝わってくるスティーヴンの苦悩と、異変。。。
3人に吹く微妙な妖しく優しい風......幸せで苦しい、時間…―

ジェーンの約25年の結婚生活は、介護と3人の子供の子育てで、
そこから解放してやりたい為の、スティーヴンの決断だとも取れる別れ―…


引用される詩やセリフにも素敵なものが多く、
声を奪われたスティーヴンの、実際の電子音声によるメッセージ、
 人間の挑戦に限界は無い。
どんなに辛い人生でも 生きていれば、希望がある。が、深く、心に滲みてきます。
そして!
時間は撒き戻されます。――“始まりの時”へ・・・

現在73歳のホーキング博士が、この作品の鑑賞後涙を流したという、その訳が解るラスト。
映画は始まり、終わりますが、、
彼は今も生きて闘い、発信しています。
期待通りのキャストの演技に心を掴まれたまま、あっという間の2時間でした。


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