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Channel: to Heart
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セント・エルモス・ファイアー

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原題 ST. ELMO'S FIRE
制作年度 1985
上映時間 108分
脚本 ジョエル・シューマカー/カール・カーランダー
監督 ジョエル・シューマカー
出演 エミリオ・エステヴェス/ロブ・ロウ/アリー・シーディ/デミ・ムーア/アンドリュー・マッカーシー/ジャド・ネルソン/メア・ウィニンガム/マーティン・バルサム/ジョン・カトラー/ジョイス・ヴァン・パタン/アンディ・マクダウェル

ジョージタウン大学を卒業したばかりの男女7人のグループの、80年代を代表する青春群像劇
友人の事故をきっかけに集まった大学を卒業したての若者たちがそれぞれの交流の中、
やがて自分の道を見つけていくまでを綴る。

お騒がせ屋のビリーが裕福な家の娘でうぶなウェンディの車で事故を起こし、
弁護士志望のカービーはバイト先のセント・エルモス・バーを抜けて駆けつけ、
記者になれたものの、死亡欄しか任されてないと嘆くケヴィン、
政治の世界での出世を狙っているアレック、
そのアレックのヤッピー・ガールフレンド、レズリー
そのレズリーの元ルームメイトで、銀行に勤めているがコカイン常習者、ジュールズも
顔を揃え、彼らの溜り場で近況を報告しあうが・・・


これは何度もTV放送されて、1980年代を知らない方でも、この音楽は聴き覚えがあるかも。

舞台の1980年代は、アメリカじゃなくても、似たようなものでした。
日本ではバブル全盛期で、メイクもファッションも、ちょっとケイハクな夜の街も、、。
そして、どんなに時代が変わっても、学生という自由で愉しい時を卒業し、
社会という大きな海原に放り出される、不安と期待と、責任と言い知れぬ焦り…―それは
オトナ社会の扉を開けた時、全ての人に訪れる洗礼のようなもの。

遣りたいこと、から、成すべき事に、優先順位も変わっていく―そんな大人社会に馴染めず

自分の弱さを隠し、逃げて、求め合い、
時に人を傷つけ、返す刀で己も傷つける。。。

誰もが愉しかったアノ頃に心を残していて、、でも、別れは旅立ちの時だと知っている―。
ふり返るとST. ELMO'S BARの、彼らの指定席はもはやなく、、という
爽やかで、どこか甘酸っぱさの残るラストが好き
そうしてみんなオトナになっていくの。。。

観終わるといつも、訳もなく無性に、声をあげて泣きたい衝動に駆られます

For just a moment - David Foster (OST- St. Elmo's Fire)


St. Elmo's Fire LOVE Theme Instrumental - Original Soundtrack HQ Sound

タイトルのセント・エルモス・ファイアー=嵐の中、船乗りたちが道しるべとした
マストに灯る放電現象のこと。

カッコ悪いロブ・ロウが最後、カッコイイ!
むっつり屋でシャイなアンドリュー・マッカーシーは、『S.O.S』のタッキーを思い出させる役どころ。
30年前の若者も、今の新卒者も状況は変わらない、新生活が始まった今頃に観るとイイ作品

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