脚本 藤本有紀
演出 柴田岳志
制作統括 磯智明
音楽 吉松隆
語り 岡田将生
出演 松山ケンイチ/中井貴一/上川隆也/藤木直人/玉木宏/田中麗奈/加藤あい/豊原功補/堀部圭亮/三上博史/檀れい/りょう/井浦新/尾美としのり/山本耕史/加藤浩次/松雪泰子/阿部サダヲ/小日向文世
第8回 「宋銭と内大臣」15.0%
1136年、清盛(松山ケンイチ)は博多にいた。宋から運ばれてきた品々を前に、清盛は忠盛(中井貴一)が朝廷を通さず、密貿易をしていることを知る。一方、朝廷では藤原忠実(國村隼)の子・頼長(山本耕史)が内大臣に就任。頼長は乱れた朝廷を粛清するといきまく。頼長は、ひょんなことから平氏の密貿易を知り、清盛を自らの屋敷に呼びつけ尋問する。清盛は宋銭を見せながら、交易によって国は豊かになると頼長に説く。
今回は平氏一門を支えてきた忠盛の裏の事業である博多での密貿易を現地で知らされる清盛と、
帰京してからその密貿易の品が内大臣となった頼長に献上されたことで
神経質で細かい男・頼長に清盛が呼び出され、二人が対決するシーンが見所でした。
初めて宋銭を見て、それで物が買えることを知り心を弾ませる清盛は
オウムを気に入り、10貫で買ったのですが、この当時の日本では、まだお金でモノを買うということは無かったのですね。
兎丸はそれらを京の市場に並べ、買う人に必ず「ここで買った事は内密にな」と言って売っていたのです。
そのオウムを源為義が買い、頼長に献上した折にオウムがクチを割り(笑)
清盛は頼長に呼び出される次第になったわけです。。。
「殿上の闇討ち」といい、今回のオウムといい、義朝パパは平氏の邪魔ばかり
そんな為義ですが、遙か東国からの義朝のウソの手紙は読み解くのですね。
さすがは親子、心配をかけまいとする義朝の性格を見破っていました。
さて、宮中では宴が催され、乞われて警備の佐藤義清が歌を詠むのですが、
その時に庭に咲いていたのは、かつて鳥羽院が璋子の面影をみていた水仙から得子の好きな菊へと変わり
その権勢の移ろいを感じ、璋子への想いを馳せる義清。
後日崇徳帝に呼ばれた義清は、鳥羽院の前で歌を詠んだのに嫉妬する帝に迫られまする・・。
フミくんが危ないっっ
崇徳帝17歳 佐藤義清18歳 頼長16歳 清盛18歳
密貿易がバレた事を受け、窮地に立たされた格好の平家では、清盛の弟に縁談があった時期。
どこぞの姫と付き合っていたらしい家盛クンでしたが、我が道を行く清盛のためというより
平家の為にその好きな姫を諦め、縁談を受けることにするんですね・・。ちょっとキュンでした。
源家を訪ねた由良姫が自分を娶れば源氏に役立つというセリフからも、
清盛と明子の結婚が、平家に落した影、弟の結婚にまで影響したと思わせる流れ。
今回も凄く脚本の上手さを感じました。
忠盛が院宣を偽造した書類を、頼長に突きつけられた清盛が、兎丸になんで言い返さなかったんだと言われて
清盛が「言い返さなかったのではない。言い返せなかったのだ」というんですね。
面白きこと、正しきことばかりでは
この男に太刀打ちできない、世の中を変えられないと悟った清盛くん、しっかり成長しています。
そして、明子に子供が出来たと告げられて大喜び
予想はしていましたが、今回時子・恭子ちゃんのシーンはありませんでした。
まあ、登場人物がめちゃ多いですからね・・仕方がないです。でも、
来週は崇徳帝の弟・雅仁親王として松田翔太くんが初お目見えですし、
またもどんな対決シーンになるのか?とっても楽しみです♪