原題 The Face of an Angel
製作年 2014年
上映時間 101分 映倫区分 R15+
製作国 イギリス・イタリア・スペイン合作
監督マイケル・ウィンターボトム
出演 ダニエル・ブリュール/ケイト・ベッキンセール/カーラ・デルビー/ニュバレリオ・マスタンドレア
イタリアで実際に起きたイギリス人留学生殺人事件を題材に描いた社会派ドラマ
容疑者が若く美しい女性だったことから事件の本質とは異なる部分で国際的に注目を集めた同事件の闇を、ひとりの映画監督の視点から重層的にあぶり出していく
2011年、イタリア・トスカーナ州シエナの街で、4年前に世間を騒がせたイギリス人留学生殺人事件の控訴審が始まろうとしていた。事件を映画化するため現地を訪れた気鋭監督トーマスは、大衆向けにスキャンダラスな報道を繰り返すメディアの実態を目の当たりにし、被害者とその遺族に寄り添った映画をつくろうと決心する。
時間が合わずコチラを先に観たんですが・・・
久々に外したと思った作品となってしまいました~。
「ひとりの映画監督の視点から重層的にあぶり出していく」という触れ込みを、
それが事件の真相に導いていくもの、ミステリーだと思ったのが間違いで、
その、中途半端に炙り出されるものは、当時のイタリアのメディアと、
それを肯定するようなイタリア社会だったかも…―
チョット、ここからネタバレ気味感想です。
↓
↓
↓
肝心な主人公の、監督トーマスは、そんな(大衆が喜べば、真実は二の次的な)記者たちに憤り、
ちっとも仕事がはかどらず、
離婚した妻の元で暮らす娘とのPC電話で癒され、
ドラッグに溺れ、
遂には妄想に取りつかれ、現実と幻覚の区別がつかないようになり、、、という、
残酷な殺人事件の、世間の反応に嫌気がさした主人公の苦悩の物語でした。
それにしても、この主人公のキャラが私的にダメで、
もうね、彼を起用したプロダクションや、ケイト演じる記者を振り回している
公私混同オトコにみえて仕方がなかった
どうも、この主人公はマイケル監督が、自身の姿を投影させているのではないかとは
多分、途中からどなたも感じるところではないかな~?
女優陣は美しかったです。