原題 HUGO
製作年度 2011年
上映時間 126分
原作 ブライアン・セルズニック『ユゴーの不思議な発明』(アスペクト刊)
脚本 ジョン・ローガン
監督 マーティン・スコセッシ
出演 ベン・キングズレー/ジュード・ロウ/エイサ・バターフィールド/クロエ・グレース・モレッツ/レイ・ウィンストン/エミリー・モーティマー/クリストファー・リー/リチャード・グリフィス/サシャ・バロン・コーエン
世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの小説を原作に、父親が残した機械人形に隠された秘密を探る少年の冒険を描く。マーティン・スコセッシ監督が初めて3Dに挑んだ本格ファンタジー。
1930年代のパリ。駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)の唯一の友達は、亡き父が残した機械人形だった。壊れたままの人形の秘密を探る過程で、彼は不思議な少女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)とジョルジュ(ベン・キングズレー)に出会う。やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、世界の運命すらも変化させてしまう秘密があることに気付き……。
少年と機械人形と少女が織り成す冒険ファンタジーだと思って、楽しみに行ってきました。
が、蓋を開けてみれば、、、途中から主人公が交代したかのような展開に。
目が弱いので2Dでの鑑賞でしたが、(ココが3D的見せ場か?)とか、
想像しながら楽しみましたが、
疲れていたためか、中盤のまどろっこしさに3度も意識がぶっ飛びました
1930年代のフランス駅構内の時計台に隠れ住み、時計の整備と父の遺した機械人形の修理をして暮らす
孤独な少年。ある時、おもちゃ屋の主人に捕まり、大切な父のノートを取り上げられてしまう。
諦めきれない少年は老人について行き、彼の養女のイザベルと言葉を交わすようになるが、
この少女との出会いが、その後の彼の人生のカギを持っていたともいえる。
ところが、物語は急展開。
冒険は彼の生活圏の日常であり、謎は結構カンタンに解け、
あれほどこだわり探していたはずの父の手帳の存在はどこかへ―。
代わりに出てきたイラストから、映画創成期の実際の人物のエピソードへとシフトしていくのです。
まあ、コレも原作ありきなので仕方がないとはいえ、
それまでの少年の孤独もどこかにいってしまうジョルジュ・メリエスのフォーカスには
十分スコセッシ監督の映画にかける愛情を見せ付けられましたが、
一つの映画に2人の主人公の、途中交代か?という違和感が最後まで残りました。
映画を愛する大人の為の映画というにはその案内人ヒューゴが、
なんだか家なき子的描かれ方で童話的だし、前半の追いかけっこもじゃあ、要らなかった?みたいな感じさえしました。
途中「リトルランボーズ」を思い出したり「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い出したりしながらでしたが、
予告で感じた興奮は冷め、どこか肩透かしの作品となりました。
原作タイトルにもついている"発明"は、映画では帳尻合わせのように登場してました。
それにこういう作品に、サビシイ頑な老人のツンデレはパターン化してるとはいえ、
よく考えると、このパパ・ジョルジュって、子供に厳し過ぎたりも、
心を開くきっかけにしても、かなり自己中でした(笑)だから唐突に豹変〜
2Dでも十分に映像は素晴らしかったですが、2時間あのメガネが苦痛でなければ
3Dの方が楽しめる作品だと思います。ストーリーより映像美。
子供向けというよりオトナのノスタルジーを感じる作品。
要らない部品など一つもないというメッセージは良かったかな♪でも誰向けのメッセージ?大人?
アカデミー賞5部門受賞でしたが、私的満足度を☆にすると3というところです。