原題 A MOST VIOLENT YEAR
上映時間 125分 映倫 PG12
監督 J・C・チャンダー
出演 オスカー・アイザック/ジェシカ・チャステイン/デヴィッド・オイェロウォ/アレッサンドロ・ニヴォラ/アルバート・ブルックス
1981年のニューヨーク。モラルを無視したつぶし合いが平然と行われている石油業界に乗り込み、公明正大なビジネスを経営理念に掲げた会社を夫婦で立ち上げたアベル(オスカー・アイザック)とアナ(ジェシカ・チャステイン)。全財産を投げ打って事業拡大に必要な土地の購入に取り掛かるが、それを待っていたかのようにオイルの強奪、脱税の嫌疑といった思わぬ問題が降り掛かってくる。アベルたちの悪評が広がり、銀行の融資も絶たれ、アナとの仲も揺らぎだす。
感想が遅くなりましたが、結構満足度の高い作品でした!
1981年のNYは、史上最悪の凶悪犯罪が多発した年らしい。
そんな犯罪と暴力が氾濫する世界に、クリーンなビジネスを信条に掲げ飛び込んだ移民のアベルが
成功を目前にしたある日からの、怒涛の闘いを追っていく。――
白昼堂々と積み荷のオイルがタンクローリーごと強奪され、
ただ真っ当に職務に就いていただけのドライバー達は身を守る術もない。
凶悪な窃盗団に度々狙われても、アベルは断固、銃の携帯を許さなかったから・・。
時を同じくして、信頼していた検事から脱税の嫌疑をかけられ腑に落ちず怒るアベル。
銀行の信用も、全財産も、全て失うまでに猶予はたった3日間!
ドライバーや、セールスマンに、自ら教育、サポートも忘れず、
アベルは経営者としても実にいい男。
夢見るだけではない、掲げた公明正大なビジネスでここまで徹してやってきた彼が、
後に知る現実とは?!
この時代のアメリカン・ドリームを夢見て移民が成功を収めることの困難さを見せつけます。
そして、今なお数々のシーンで悲劇を繰り返す、銃規制問題も避けて通れない。。。
アベルのよき理解者で妻のアナが会社の経理を担当で、
その妻の父親がギャングというのも外せないポイント。
この夫婦が、夢を手にするのか、全てを失うのか?!
やがて知る非情な現実に向き合い、アベルはどう決断するのか??
とてもスリリングで2時間があっという間!
緊張感あふれる人間ドラマでした。私はかなり面白かったです