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マリリン 7日間の恋

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メイクを落として、
ヒールを脱いで、
それから――
秘密の恋におちた。
原題 MY WEEK WITH MARILYN
製作年度 2011年
製作国・地域 イギリス/アメリカ
上映時間 100分
原作 コリン・クラーク『マリリン・モンロー 7日間の恋』(新潮文庫刊)
監督 サイモン・カーティス
出演 ミシェル・ウィリアムズ/ケネス・ブラナー/エディ・レッドメイン/ジュリア・オーモンド/ エマ・ワトソン/ジュディ・デンチ/ドミニク・クーパー

永遠のハリウッド・アイコン、マリリン・モンローが『王子と踊子』出演のためにイギリスに赴いた際の知られざるエピソードを、同作のスタッフであったコリン・クラークの回想録を基に映画化したラブロマンス
名優ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)が監督と主演を務める『王子と踊子』の撮影で、ハリウッドからロンドンへと渡ったマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)。スタッフから大歓迎を受ける彼女だったが、初の海外撮影に対する重圧などから現場に遅刻するように。ローレンスたちに冷たくされて困惑するマリリンに、第3助監督のコリン(エディ・レッドメイン)は第三者からの視点でアドバイスを送る。それを機に、二人は心を許し合う仲になるが……。

マリリン没後50年ということで公開されたコリン・クラークが出版した自伝的日記と、後に発見された資料をもとに制作されたドラマ。

舞台は1956年のロンドン。
このドラマの主人公コリン・クラークは高名な学者一族の末っ子。映画が趣味の彼は、努力の末
ローレンス・オリヴィエが監督・主演を務める「王子と踊り子」の撮影現場の第3助監督という名のマリリンの見張り役となる。

演技派女優への飛躍を胸にアクターズ・スタジオに通ったマリリンは、張り切って現地入りをするが
オリヴィエとの演技観の違いから次第に自信をなくし、情緒不安となり…
遅刻を繰り返すマリリンの見張り役として張り付いたコリンは、「王子と踊り子」の関係者などを冷静な視点で見つめながら、
誰もが憧れる大スターでありながら孤独なマリリンを知り、誠実に尽くして、、寄り添う。。。

これは映画好きのラッキーな青年と、マリリンの、心の交流にプラス仄かな恋心を描いているが、
彼の目を通してその時代の大スターたちのバックヤードを描いているのが興味深い。


ローレンス・オリヴィエの演技者としての自信にみちた姿勢と、一方で移り変わる時流を感じ受け止めてもいる製作者としてのいらだちと寂しさ。
セックスアイコンとしての自分を卒業したい30になるマリリンの意欲はオリヴィエに否定され、すれ違う。

周囲にトラブルメーカーとして騒がれる中、自信を失うマリリンにコリン青年の
「あなたはいい女優になりたいスター。オリヴィエは大スターになりたい俳優」
と評するのが印象的。
このあたりは、盲目的に恋に溺れる青年という感じではなく、
幼い頃からの愛情の渇きを、新婚の夫にも満たされず、絶えず誰かに愛されたい女性への
優しく純粋な想いとして伝わってくるのが爽やかなコリン。

つかの間の恋人としてのデートも終わる時、、
車から走り去る景色を眺めるマリリンの表情がなんともいえずいい・・。
そしてナット・キング・コールの「枯葉」が味わい深いシーン。


このコリン・クラークは高名な学者一族で、イートン校出身の23歳という設定ですが、
演じたエディ・レッドメインも実際、イートン校からケンブリッジというエリートなんだとか!
爽やか知的な彼は、春からバーバリーのモデルも務めるそうでね。

マリリンを演じたミシェル・ウィリアムズは思った以上にマリリン似だったし、
無理なくなりきっていたと思います。
ただ、、、オリヴィエの妻のビビアンが!?
あの世紀の美女が、何故に地味なジュリア・オーモンド ??ちょっと納得できない

シビル・ソーンダイク役のジュディ・デンチがいちいち説得力ありました!
「デビルズ・ダブル〜」とは別人のドミニク・クーパーもちょっと過去を引きずる青年を好演。

ただ、マリリンについてモンローウォークとシャネルN0.5以外、何も知らない人には
ただのラブストーリーとしては観れない、ちょっとキビシイかも知れないな〜という気はしましたが、
逆に、この作品でマリリンに興味を持つ若い人が増えたらいいな〜と思える作品だったです


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