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上映時間 118分
原作 エマ・ドナヒュー『部屋』(講談社刊)
脚本 エマ・ドナヒュー
監督 レニー・アブラハムソン
出演 ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ/ジョーン・アレン/ショーン・ブリジャース/ウィリアム・H・メイシー

7年間もひとつの部屋に監禁されているヒロインと、その間に生まれ、部屋の中しか知らない5歳の息子が辿る予測不能の運命
5歳の誕生日を迎えたジャックは、狭い部屋に母親と2人で暮らしていた。外の景色は天窓から見える空だけ。母親からは部屋の外には何もないと教えられ、部屋の中が世界の全てだと信じていた。2人はある男によってこの部屋に監禁されていたのだった。しかし母親は真実を明かす決断をし、部屋の外には本物の広い世界があるのだとジャックに教える。そしてここから脱出するために、ついに行動を開始するのだったが…。

7年という青春時代を奪われ、
家族の温もりさえ失って、
そんな監禁生活の中で、拉致された当時はまだ17歳の高校生だったジョイは、
ジャックを産み育てる事で、かろうじて精神のバランスと健康を保ってきたという。

脱出してぱっぴーエンドではなく、
社会に戻ってからの母子の姿を描いている―。

現実にもつい先ごろ日本でもあった、誘拐・監禁事件でも、
インタビューに応じていた人やマスコミが声を出せば逃げれたのではないか?といった
無責任且つ無神経なコメントがあったけど、
ここでも同じ。
誘拐犯に傷つけられたジョイの傷を深くえぐるようなマスコミに怒りを覚えます。

ジョイにとっては、家族や社会から閉ざされた“ルーム”
でも、ジャックにとっては、、、いつもママの傍にいてある意味安定していた小さい“ルーム”
彼にとって初めての“世界”は広すぎて・・・
ジャックのセリフにいちいち胸を衝かれてました。。。
未知の世界に向かう事への臆病さ、そして、望む望まないに関係なくしている成長・・・
この作品で言いたかったことの全ては、要所要所で、ジャックの言葉で語られていたと思います。


子供って、素晴らしい・・・
でも、どんなに純粋で素晴らしい子供も、ずっと子供ではいられないのは不幸なことなのか、、
アノ犯人も、インタビュアーも、嘗ては子供だったのに。。。
そんなことを考えるのも、この子役のジェイコブくんがほんとに凄い演技だったからなんですね~
そして、強さと弱さをみせるママ・ブリー・ラーソンも勿論良かった。

これは女性の方が、より多くを感じ取れる作品かもしれません。

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