上映時間 119分
原作 横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋刊)
脚本 瀬々敬久/久松真一
監督 瀬々敬久
音楽 村松崇継
主題歌 小田和正『風は止んだ』
出演 佐藤浩市/綾野剛/夏川結衣/緒形直人/榮倉奈々/窪田正孝/坂口健太郎/筒井道隆/小澤征悦/金井勇太/柄本佑/忍成修吾/滝藤賢一/奥田瑛二/仲村トオル/吉岡秀隆/瑛太/永瀬正敏/三浦友和
平成14年12月。時効まであと1年と迫った“ロクヨン”の捜査員激励と被害者家族・雨宮の慰問を目的とした警察庁長官の視察が翌日に迫る中、管内で新たな誘拐事件が発生する。しかも犯人は“ロクヨン”と同じように身代金2000万円をスーツケースに入れ、父親が一人で運転する車で運ぶよう要求する。事件の性質上、広報室の三上は記者クラブと報道協定を結ぶ必要に迫られるが、肝心の捜査情報はほとんど提供されず、記者たちは一斉に反発、各社が独自に動き出しかねない危険な状況に。そんな中、一向に情報が出てこないことに自らも業を煮やした三上は、ロクヨン捜査にも関わった刑事部時代の上司・松岡が指揮を執る捜査車両に単身乗り込んでいくのだったが…。
前編で描かれた、主人公三上の、
“ロクヨン”の指揮をとった元刑事として、
マスコミと警察を繋ぐ現広報官として、、
行方不明の娘を持つ一人の父親として、
被害者家族を思い遣る一人の人間として・・の、苦しい心情が濃く描かれて
感情が揺さぶられ続ける後編、佳かったです!
この作品の顛末を知っていながらも、惹きつけられ
のめり込んで最後まで事件関係者に心を寄せられたのは、
やはり、主役級のキャスト陣の名演に尽きる。
勿論、三上を責める側、
警察でありながら、真実に迫る三上を排除しようとする側―…
どのポジションにも、隙の無いキャスティグがあって、、この作品の深い色合いになって居る。
ネタバレする訳にいかないので、もう佳い作品だったとしか書けないけど、
三上以外の主要登場人物には、ほとんどセリフらしいセリフはないのですが、
最初の被害者家族の永瀬さん、
14年後の被害者家族の緒形直人さんの鬼気迫る演技は凄いです!
特に三上が捜査車両に乗り込んでからのシーンは、臨場感があり
其々のオトコたちの心理描写が圧巻です
後編の登場人物としては、柄本佑くんがナイスでした
声で私は直ぐに解ったけど、捜査車両に忍成修吾くん
仲村トオルちゃんの二渡調査官は、陰の季節より一段とクールだった
今年の邦画上位間違いなし