DARK PLACES
上映時間 113分 映倫 PG12
製作国 イギリス/フランス/アメリカ
原作 ギリアン・フリン 『冥闇』(小学館刊)
脚本:監督 ジル・パケ=ブランネール
出演 シャーリーズ・セロン/ニコラス・ホルト/クロエ・グレース・モレッツ/タイ・シェリダン/スターリング・ジェリンズ/コリー・ストール/クリスティナ・ヘンドリックス/アンドレア・ロス
1985年、カンザス州の田舎町で母親と2人の姉妹が殺害される凄惨な事件が起こる。目撃者は8歳の末妹のリビー・デイ。彼女の証言が決め手となり、彼女の兄ベンが逮捕される。
28年後。仕事もせず孤独な日々を送っていたリビーは、過去の有名な殺人事件の再検証を行う“殺人クラブ”という団体のメンバー、ライルから誘いを受け、報酬目当てに、彼らの会合に出席することを承諾する。こうして、嫌々ながらも事件のことを振り返り始めたリビー。さっそく刑務所を訪れ、久々にベンと面会した彼女は、次第に封印していた事件の記憶を呼び覚ましていくのだったが…。
血生臭くて衝撃的なシーンも多かった『ゴーン・ガール』よりも、個人的にはコチラの方が合っていたかも。
ヒントとなるシーンも少なく、終盤まで犯人は解らなかったので
ミステリーとしてはなかなか真相に辿り着けない面白さがあり、楽しめました。
最初は、
いかに田舎町の警察とはいえ、わずか8歳の少女の証言だけで犯人を特定、起訴するものだろうか?
どうしてベンは控訴もせず28年も甘んじているのか?
に囚われていたのですが、
問題は、ナゼ母親と二人の姉が殺され、
リピーとベンだけが殺されなかったのか?? でした。
事件後、多額の寄付金によって、30を過ぎた現在まで働かずに自堕落に暮らしてきたリビー。
しかし、それも遂に底をつき万事休すとなったまさにその時、
1本の電話がきっかけで、彼女の人生と28年前の事件が動き出す。――
子供のウソに振り回される大人・・ここは偽りなき者を、
そして、ちょっと『つぐない』を思い出してしまったシーンがありました。。。
が、
“最大の被害者”がぶれない愛に支えられている一点で、哀しいけれど後味は悪くない。
いい年してやさぐれていても(リピー)シャーリーズが素敵!
ベンの少年期のタイ・シェリダンくん、『MUD』からたった2年なのに、すっかり成長して
どこかで観たコと思っていてもクレジットみるまで気づきませんでした。
でも、怪しくて、妖しい雰囲気がとてもよかったです。
そしてクロエ・モレッツちゃん!今回も激しい少女、インパクトありました。
最近、日本でも子供の貧困が問題になって居るけれど、
一人親家庭の大変さ、地域とのコミュニケーションの大切さを改めて感じた作品でもありました。