Sur le chemin de l'ecole(原題)On the Way to School(英題)
上映時間 77分
製作国 フランス
監督 パスカル・プリッソン
あなたは信じられますか。毎日往復30kmの通学路を、たった4時間で駈け抜ける兄妹がいることを。
見渡す限り人のいないパタゴニア平原を、馬に乗って通学する兄妹がいることを。
ケニアのジャクソン(11)&サロメ兄妹は、毎日サバンナ,15キロを駆け抜けて2時間で登校する。
アルゼンチンのカルロス(11)&ミカイラ兄妹は、18キロの道無き道を1時間半かけて馬で登校し、
インドのサミュエル(13)、ガブリエル、エマニュエルの三兄弟は車イスで4キロの悪路を1時間15分。
モロッコのザヒラ(12)ちゃんは、標高3000メートルを超えるアトラス山脈の山道を
片道22キロを四時間かけて月曜日に通学し、寮生活をしまた4時間かけて金曜日の夕方家族の元に帰る。
この4組の、日常である通学時の道程を、カメラが密着、追っていくというもの。
ドキュメンタリーと銘打ってあるので、、
オトナが観るとちょっと違和感を感じる部分があり、観て欲しい演出も感じられますが
それでも、多くの子供たちにみて感じて欲しい彼らの中の学ぶということへの姿勢。
イジメなどやってるヒマはない、「学校へ行く」緊張と希望の毎日――。
これは先日NHKで放送されたものを録画して観ました。
そして、この放送前にNHKスペシャル「調査 報告 "消えた"子どもたち~届かなかった「助けて」の声~」の録画を観ていたので・・・
この作品の主題である、世界の辺境な地域で生まれ、どんなに困難でも
学校で学ぶ喜びが、未来に向かうパスポートだという純粋な少年たちや、
学ぶことそのものを浸透させたいという少女の姿に胸打たれつつも、
貧しい生活の中で、或は通学路の危険を承知で子供を学校に送り出す親の姿に感動....。
そして、子供たちはそんな親に感謝し、学べる喜びに満ちています。
先のTVドキュメントと合わせて、教育の意義を問う作品だと思います。
モチロン、都会で生きる困難との比較はできないけれど、
それでも、この作品は学校の教材として使われるよりも、是非
親子で観て素直に感じて貰いたい作品でした。