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とらわれて夏

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原題 LABOR DAY
製作年度 2013年
上映時間 111分
原作 ジョイス・メイナード
監督 ジェイソン・ライトマン
出演 ケイト・ウィンスレット/ジョシュ・ブローリン/ガトリン・グリフィス/トビー・マグワイア/トム・リピンスキー/ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク/ディラン・ミネット/クラーク・グレッグ/J・K・シモンズ

ひょんなことから逃亡犯の男性をかくまうことになった女性が、彼と惹(ひ)かれ合った果てに重大な決断をする5日間を見つめていく。監督は『JUNO/ジュノ』『ヤング≒アダルト』などのジェイソン・ライトマン。
9月初めのレイバーデイの連休が迫る、アメリカ東部の閑静な町。シングルマザーのアデルとその息子である13歳のヘンリーは、逃亡犯のフランクと出くわしてしまう。絶対に危害は加えることはないという言葉を信じ、アデルは彼を自宅にかくまうことに。やがて、家や車を修理し、料理を作り、ヘンリーに野球を教えるフランクに安らぎを覚え、魅了させられていくアデル。そして、人生を大きく変えかねないほどの重大な決意をする。

ラブストーリーというジャンルですが、ヒューマンドラマに入れたいというのが正直な感想。

うつ病で引きこもりのアデルは、ヘンリーの母親という役割にすがっていたけど、
母親想いのヘンリーは、自分の限界を感じていた頃、、、
そして「意図して人を殺めたことは無い」ヘンリーにも信じられる家族が必要だった…―

本来父親がこの年頃の息子に教えるべき″男のたしなみ″をヘンリーに示すフランク。
手際よく料理を作り、修理に掃除にワックス掛け。
アデルは少し元気になり、そんな母をみて少し重荷を下せるヘンリーだけど、、、

愛を無くし立ち直れない女と、去って行った父親の代わりに健気に母を支える少年に
降ってわいたような災難かと思われた脱獄囚の男との出会いは、不思議にも、
必要な時、必要としている者たちが出会ったとさえ思える。


予告で予想した範疇のドラマでしたが、
ややもするとありふれたメロドラマで片づけられる物語を、キャスト陣の演技が援けていて
低俗なラブストーリーにはならずに、優しい人間ドラマにしていました。

ただ、繰り返し挿入される若い男女の危うい回想シーンが、解りづらかったのは、
もう、、ひとえにフランクの青年時代がイケメン過ぎたからなのだと断言しちゃう(笑)
どう考えても
海ドラ「SUITS/スーツ」のマイク・ロスのダメで悪い親友役、トム・リピンスキーが
10数年でジョシュ・ブローリンに、というのは理解するのに時間がかかったよ
そうそう、あと「クローザー」のロス市警の本部長J・K・シモンズはあれだけ?の
ちょっと勿体ない使い方。もっと厭らしくピーチを毎日持って来て欲しかったわ(笑)

生きて呼吸することでいっぱいいっぱいの母親のケイト、今回は脱いでいないのにエロティック。
母想いで優しいけれど、フランクに男としての憧れと嫉妬にも似た感情を秘めたヘンリーを、
ガトリン・グリフィスの演技が印象的で、
大きな感動とかはないけれど、普通にスリリングで後味のいい、愛の物語でした

ラビット・ホール

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原題 RABBIT HOLE
製作年度 2010年
上映時間 92分
監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演 ニコール・キッドマン/アーロン・エッカート/ダイアン・ウィースト/タミー・ブランチャード/マイルズ・テラー/サンドラ・オーパトリシア・カレンバー
郊外に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウィー(アーロン・エッカート)夫妻は、愛する息子を交通事故で失った悲しみから立ち直れず、夫婦の関係もぎこちなくなっていた。そんなある日、ベッカは息子の命を奪ったティーンエイジャーの少年と遭遇し、たびたび会うようになる。

なんとなく私たちは思っている。子供は親より先に死なないものだと。
しかし、その順狂わせが自分の家庭に起きてしまったら、、、想像できない。したくない。
それはきっと、感情が死んでしまうような恐怖かも知れない。

物語は、4歳の息子を喪くした夫婦が立ち直れずにいたある日、隣人がディナーを誘いに来るところから
既にボディブローが始まっていて、、隣人に踏みつぶされた花の苗…。何気ない、悪気のない過失さえも
取り返せない事故へと及ぶ危険を暗示させて幕を開け、
妻が妹の妊娠を知るところから加速をつけて動き出す、絶望的な日常。。。

子供を突然失うという喪失感も、立ち直ろうと向かう方法も、妻と夫では違う。
夫には仕事という避難所があり、仕事から解放されて息子を偲びたい。忘れたくない。
だけど、一日中家にいる妻は、毎日帰る事のない息子の想い出に囲まれてもがいていた。

当然友人、隣人、実家との関係も上手くいかず、とりわけキツイのが、
妻が妹の妊娠を知って実家に4歳の息子の服を持って行った時の上からな態度に、
私も息子を同じように失ったと言う母親に対して放った「同列にしないで!」
だらしない妹や、薬中の兄の死と、自分の息子は違う!
夫の勧める会のメンバーたちも「違う」!息子を奪った神なんか持ち出さないで!

しかし、彼女はバスで通学している加害少年を見かけた時から目が離せなくなり――


バスの車窓の少年の横顔に、ベッカは自分と同じ喪失感と諦めに似た何かを感じたのだろうか。
普通に考えれば顔をみたくない筈の少年に引き寄せられるベッカ。。
言葉を交わすきっかけになったのは彼が図書館に返却した「並行宇宙」の本。
その理論を基に彼の本はまだ制作中なのだけれど、ベッカの心を掴んだ。
今、この現実は「悲劇バージョン」かも知れないけどどこかで「幸せバージョン」が展開されているのかも?

私的に心にキタのは、ベッカの母の言う、悲しみは「忘れることなどできない」けれど
時間が経つにつれ次第に重さが軽くなる。やがてポケットの中の小石ほどになり、
ソレがある事を忘れそうになるけど、ポケットに手を入れるとそこにある―というセリフ。
悲しみは軽くなって欲しいけど、、すっかり忘れてしまいたいわけじゃない・・。

余りに深い衝撃を受けて自分を見失いそうな時、孤独なベッカは慰めや励ましよりも
思いがけない相手と接したことで知ったパラレルワールドに光を感じたのだろうか.....。
ある夫婦の悲劇からの再生を描いた、脚本も素晴らしいけれど、
ニコールの演技に引き寄せられた作品でした

TOKYO MXTV、シアター092、時々凄くいい作品を放送してくれる

サイレント・プア 第4回

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サイレント・プア――「声なき貧困」、あるいは「見えない貧しさ」。
現代における貧困は単なる経済的貧しさを意味しない、地域における孤独や弧立こそ、新しい今の時代の貧しさなのだという、取材を通じた現実を基に、
真の豊かさとは何かを問うドラマ。
ドラマ10 『サイレント・プア』毎週火曜 午後10時00分〜10時48分
作者 相良敦子
演出 伊勢田雅也/清水拓哉/長谷知記
音楽 佐橋俊彦
主題歌 Hold Your Hand/Perfume
出演 深田恭子/北村有起哉/桜庭ななみ/坂井真紀/左時枝/香川京子/市毛良枝/米倉斉加年

【第4回】母の歌
涼の親友で民生委員の石田敬子(坂井真紀)には、若年認知症を患っている母・敏子(左時枝)がいた。ある日、敏子は敬子の幼い娘とともに行方不明になってしまう。実は敬子は長年生き別れだった母との苦い思い出を抱えており、それを知りつつあえて同居を勧めた涼は責任を感じ、必死で行方を捜すのだった。一方、元ゴミ屋敷の主・房枝のもとには、なにやら怪しげな男が出入りするようになっていて――。

元ゴミ屋敷の主・房枝のところに頻繁に出入りする男がいる――そう教えてくれたのは、
3年前に越してきたあの隣の住民でした。
栗ごはんの件以降、それとなく気にかけて様子をみていてくれたということですね。

男は尋ねるまなかたちに「親戚の者」だというけれど、明らかに挙動不審。
そんな時、敬子の母と娘が帰ってこないと連絡を受けて、みんなで捜すけど行方が掴めず、
涼は仲間や市役所の職員に一斉メールをするが、
仲間は協力的だけど、これも職員には歓迎されず・・・


結局涼の送ったメールにより2人は無事にみつかり、、
子供の頃に、その母親に一度捨てられた想いを引き摺っていた敬子も、
当時、追い詰められていた母親の状況が解ったことによってわだかまりを溶かす。

若年認知症は、一見しては解らないので、やはり涼の言うように、
地域のネットワークがもしやの時には大きな力を発揮するのは間違いない。
隣人が気にしていておかげで房枝を騙そうとしていた悪徳業者は逮捕されたし、なによりも
「私はこの町で、もう孤独じゃないと解った」という言葉に、まなかちゃんも報われた思いがしたと思う。
コチラまで、とても嬉しかった。。。

傷つけたり、傷つけられたりしながらも、状況をもっと良くして行く為には
ガンガン内部に攻めていく涼が、かっこいいです!
その涼の構想に賛同するひとが増えて、
また新たな対象者に、今度は「協力者」というボランティアとなって人材が増えて、
それが次第にソーシャルワークの底上げをしていってる。
これは実際、理想の形だと思う。

悲しみを抱えている人たちも、住んでいる街も、こうであったらイイナというドラマ。
さて、次回はどう変わっていくのでしょうか、楽しみです。

もう直ぐ、サイレント・プア♪

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第5回の今夜もまた引きこもりの息子と、
先日ホームレスを退去させろとねじ込んできた自治会長の心に迫るお話。
「30年の孤独」という、、タイトルからして泣けてきそう、、、


「南くんの恋人」から丁度10年で、恭子ちゃん扮するちよみのお爺ちゃんだった
北村総一朗さんと共演するんですよねぇ・・・ほんと、10年が速い
北村さんもご自身のブログで当時のことに触れられています。
しかーし、北村さんのブログタイトルがかっこいいの、行住坐臥=コチラ

サイレント・プア 第5回は、このあと10時から。
【再放送】総合 2014年5月13日(火) 午前1時25分から

バッド・ティーチャー

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原題 BAD TEACHER
製作年度 2011年
上映時間 92分
監督 ジェイク・カスダン
出演 キャメロン・ディアス/ジャスティン・ティンバーレイク/ジェイソン・シーゲル/ルーシー・パンチ/ジョン・マイケル・ヒギンズ
婚約者の親に金目当てだと見抜かれて破談になり、かつての職場である中学校へ復帰した女教師エリザベス(キャメロン・ディアス)。適当に授業をこなす中、ハンサムなスコット(ジャスティン・ティンバーレイク)が代理教師として赴任する。彼が大企業の御曹司だと聞くや、エリザベスは玉のこしに乗ろうと一念発起。スコットの元カノが巨乳だったという情報をつかんで豊胸手術を受けようとするが、その費用が1万ドルと知ってがく然とする。そこで、生徒たちが課外活動で行っている洗車アルバイトに割り込み、その売り上げを着服しようとたくらむが……。

笑っちゃうのが、このキャッチコピー「キレイゴトじゃ 幸せはつかめない。」なのね
でも、お金がなくて、美人教師。という設定が必要だったのだと思うけど、
やっぱ、教師がこれではイカンでしょう〜。OLとか女医じゃダメだったの〜?
スタイル以外は良いとこなしを強調し過ぎで、思ったより笑える部分も少なかった。
ま、私が真面目なのと、親だからでしょうか〜

狙いを定めたスコットも、どこがいいんだか同僚教師も目を付けてきて、ガチバトル
豊胸さえすれば、カレは私のモノ、みたいな(笑)思い込みだけで
悪どいというより、かなりセコイ金儲けにエンジン全開になるキャメロン〜
かなりなガツガツ女っぷりです
さて、ライバル教師との、一歩も譲らない勝負の行方は
ドッチもどっちなのだけど、そのやり口で、ライバル教師に肩入れしたくなるシーンも

公開時は観たいリストに入れてたのが、観に行けず、それすらも忘れてた。
コチラもTOKYO MXTV、シアター092なんだけど、これは日本語吹き替え版だった!
ヘタというのではなく、声のトーンがキャメと合わなくて超、違和感
ライバルのルーシー・パンチの声は全く違和感なかったのに、凄い落差。
全体にちょっとイタイ、お寒い女史のコメディなんだけど、意外と笑いどころも少ない。
1時間半なのに途中2度ほど休憩して、やっと見終えた、と言う感じ(苦笑)
唯一可笑しかったのがココ↓シャワー洗車シーン

相変わらずスタイルの良さを強調するシンプルなキャメロンの衣裳
まあ、お家で気楽に観るのにはいいかもね

弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜#4

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TBS (土)21:00〜
原作 高橋秀実「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫)
演出 菅原伸太郎/池田健司 ほか
脚本 倉持裕
出演 二宮和也/麻生久美子/福士蒼汰/中島裕翔/有村架純/本郷奏多/山崎賢人/荒川良々/川原和久/笹野高史/薬師丸ひろ子
第4話
試験期間に入った城徳高では、部活が全面禁止となり、野球部に密着取材する璃子(麻生久美子)は記事が書けないと嘆く。一方、青志(二宮和也)は部員たちにできる範囲で自主トレを続けるよう指示するが、勉強しなくても好成績をキープしている赤岩(福士蒼汰)以外は、厳しい状態だ。そんな中、赤岩が璃子に自分への密着取材を提案。しかし、城徳らしさを求める璃子は、部員の勉強する姿にスポットを当てることにする。。

今回は主に、試験期間に入った2週間の、野球部員たちの動向と、
在学中常に試験ではトップだったらしい青志が、彼らに足りないもの、必要なモノを求めていく姿が語られますが、
メインとなったのは成績も常に上位、環境も申し分ない恵まれた赤岩の″悩み″でしょうか
「モテる上に勉強も出来て、その上にブルペン・・
・・オレは堕落する―」ちょっとうざくなってきました赤岩クンのキャラ

試験期間中の2週間は部活動禁止
白石以外はほぼ東大を目指さす部員たちよりも、その禁断症状が著しい青志(笑)
「あ”ぁ〜、邪魔だな〜、 勉強が〜・・・。」(←教師かよ、爆)
1日24時間を、時間が「ある」という奴と「ない」という奴の差は「センスの差」おおお〜

で、そのセンスから導き出した確率論から(笑)
「城徳野球部は守備を捨てバッティングに 全体重を傾ける。」
凄いっ!!凄いシンプルな決断〜!!
仕方ないよね?賢いけど、経験も時間も無い彼らにとって野球は青春の賭け

難しい球が自分に飛んでくる想定で、更に難しい守備練習に明け暮れるよりも、
10点取られたら15点を捕りに行く、打撃の練習に絞る!
果たして青志の考える「ハイリターン、ノーリスク」が、実現される、結果を生むのか?
とにかく「城徳高野球部の戦略」は決まりました〜

ぃやあ〜〜、今回も受けたのは、ニノ監督と部長・荒川良々コンビ
生徒たちが試験中、ガマン限界の青志監督のノックを受けてたのが
部長だった時〜〜〜
(部)「まだまだぁ〜〜」
(青)「マダマダ。」 ←誰しごいてんの?可笑しいでしょ(爆)

レイルウェイ 運命の旅路

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原題 The Railway Man
製作年度 2013年
製作国・地域 オーストラリア/イギリス
上映時間 116分
原作 エリック・ローマクス
監督 ジョナサン・テプリツキー
出演 コリン・ファース/ニコール・キッドマン/ジェレミー・アーヴァイン/ステラン・スカルスガルド/石田淡朗/真田広之

エリック・ローマクスの自叙伝を映画化したドラマ。
第2次世界大戦中に日本軍の捕虜となったエリック(コリン・ファース)は、タイとビルマ間を走る泰緬鉄道建設のための強制労働に就かされる。彼は過酷な戦争体験に苦しみながらも、妻パトリシア(ニコール・キッドマン)と一緒に穏やかな日々を送ろうとしていた。そんなある日、エリックは当時施設にいた日本人通訳の永瀬(真田広之)が生存していると知る。

人は、憎しみを
断ち切れる。
このキャッチコピーが、鑑賞後そんなに響いてこなかった。むしろ復讐の執念が残った―…。
ただ、戦争終結後何十年も痛ましい記憶に苦しんだ主人公が、
自分を拷問したかつての日本兵と対峙してから、自分を乗り越える様子に
一方側の主観で語られる物語の、「事実」がどうだったかよりも
PTSDを乗り越える為の終戦後の個人的対処に、驚きの方が個人的には強く残った物語。

ローマクスが作ったラジオの受信機が日本の憲兵にスパイ行為と誤解される辺りや、
そこからの流れは戦争時、当然の流れであったように思う。
その辺りは事実であったと思う。やるかやられるかの「戦争」なのだ。
しかし、
こういう(恐らく事実の)過去の記憶に混ぜられる現在の人物たちの演出に、やはり
意図的な制作側の底にある憎悪というか、悪意を感じてしまう。

特にフィンレイの顛末と、
直後に再会するローマクスと永瀬の下り......


この舞台となったシンガポール陥落後の泰麺鉄道に駆り出された20万人のうち、
戦争捕虜となった英国軍とオーストラリア軍は4万人以上。
なのでオーストラリアとイギリスのスタッフで制作されたのだろうが
実際にはそれ以上に多くのアジア人の捕虜が過酷な労働の犠牲になっている。

ローマクス個人の視点で描かれ、
ローマクスが(上から)赦しを与えるという描写に、
戦争捕虜の残酷な実態があったとしても、その心理描写が一方的であり、
作品全体に反日感情が満ちていると感じたのは私だけだろうか?
そもそも世界のいろんな国を植民地化してきたイギリスが!
と、この語り口(赦しを与える)にもの凄く違和感を覚えた。

日本兵の日本語が聞き取れないほどの違和感がここでも。なんちゃって日本人が登用。
なので、長瀬役の2人には心底安堵するとともに、
この役を意義をもって演じた真田さんと石田さんにはそういう意味でも感謝したい。
特に、セリフでその心情を封じられている流れでの真田さんの演技はやはり素晴らしい。
まるで日本軍の罪を一身に負っているというか、、、。

しかしそれでも、
「英国史上最悪の災難」と位置づけられるこの戦争の失敗が、今なお多くのイギリス人に根深く残っていると感じさせて
戦争による軍人としての傷を抱えて生きる長瀬を、一方的に「赦して」終わるこの編集が
日本人の知る美談としては終わらせない、執念のようなものを感じさせるといったら言い過ぎか。

サイレント・プア 第5回

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サイレント・プア――「声なき貧困」、あるいは「見えない貧しさ」。
現代における貧困は単なる経済的貧しさを意味しない、地域における孤独や弧立こそ、
新しい今の時代の貧しさなのだという、取材を通じた現実を基に、
真の豊かさとは何かを問うドラマ。
ドラマ10 『サイレント・プア』毎週火曜 午後10時00分〜10時48分
作者 相良敦子
演出 伊勢田雅也/清水拓哉/長谷知記
音楽 佐橋俊彦
主題歌 Hold Your Hand/Perfume
出演 深田恭子/北村有起哉/桜庭ななみ/北村総一朗/長内美那子/市毛良枝/米倉斉加年
【第5回】30年の孤独
涼が作った引きこもりの自立を支援するサロンに否定的な自治会長の園村幹夫(北村総一朗)。だがその園村のひとり息子で海外で成功しているはずの健一(阪田マサノブ)は、実は何と30年間も自宅に引きこもっていた。息子の行く末を案じた園村は、涼に健一の存在を打ち明ける。涼は背景に、人生の選択の全てを父である園村が決めてしまっていた問題があると見抜き、それぞれに語りかけることで親子の間を変えようとする。。

涼たちが支援している、引きこもりの自立をサポートするカフェに
園村が現れ、手当たり次第に「何で出てくる気になったんだ?」とその場にいた青年たちに詰め寄り、
その様子に何かを感じた涼は園村に話を聞こうとします。
しかし、その存在を隠し続けていた園村も、引きこもりの息子がもう50にもなることから、
自分ではどうすることも出来ずにいた息子の存在を打ち明け、涼に助けを求め―。

毎日声掛けをする中で、健一の気力を奪った傷に触れる涼は、
自分の価値観を息子に押し付け、受験の失敗から、人生の落伍者のように傷つけ、
他の選択を許さなかったことが誤りだと園村に静かに断じます。

そんな事で、と思う人も多くいると思います。
しかし、そこで親に聞き入れてもらえず家を出る勇気のない人が、きっかけを掴めぬまま30年…。
何かの記事で、実は40代、50代の引きこもりが多いというのを目にしたことがありました。
それは引き籠っている方も苦しいかもしれないけど、年々老いを感じる親にしてみたら
藁にもすがりたい思いであったという気がして、、この親子を見守りました。
あの絵を観た時には、思わず知らず、、涙が出ました。。。
彼が30年ぶりに描いたのは、、地平線まで真っ直ぐ延びた「道」でした。


課長のいう「声なき声を拾う」涼の、
心の感度がいいというのか、
誰もが自分から訴え出てこれない問題に力を貸してくれるCSWの存在は、
縦割り行政の隙間の苦難であり、その為に予算確保もままならない現状の救いです。
いろんなケースの対応(支援)もまた、彼女たちが奔走して地域の協力者をみつけて成り立っているのですよね〜・・。


着古した古い服も、ちゃんとキレイにアイロンをかけて身に着ければ
昨日とは違った、新しい自分になれる気がする――新しい日になる気がする…。

心を込めて、夢中で仕事をして、やっと生きて息がつけた、、涼自身の
過去から解き放たれ、自分から解放される日は何時なんでしょうか・・?

今夜は、「サイレント・プア」

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第6回の今夜、涼がそのこころの声を聴いたのは・・・
フィリピン人の母と二人で暮らす少年。。。

ほぼ毎回、一つのケースを1話で語られていることで
そんなに簡単に片付く問題じゃない、と思っている方も多いようですが、
実際には時間をかけて向き合っている様子が、ちゃんと
セリフや恭子ちゃんの衣裳などから解るんですが、
今回の「無国籍」の母子のお話も、
現実にはかなり時間もかかる問題のような気がします。

相手が少年というのもあって、涼のキモチにもまた特別な感情が入ってきそうです。

                

TwitterとFB情報では、先日ドラマ撮影は終了し、
関係者も含めた打ち上げが行われたようですが、ドラマは後4回。
最後にはこれまで心を開いてきたひとたちが、自立していく姿が観れ、
恭子ちゃん演じる涼の心の重荷が解かれる事を祈っています。
                 

ブルージャスミン

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原題 BLUE JASMINE
製作年度 2013年
上映時間 98分
脚本:監督 ウディ・アレン
出演 ケイト・ブランシェット/アレック・ボールドウィン/ルイス・C・K/ボビー・カナヴェイル/アンドリュー・ダイス・クレイ/ピーター・サースガード

ニューヨークでのセレブ生活が崩壊し、妹の住むサンフランシスコへとやって来たジャスミン。質素な生活を送る妹の厄介になりながらも、虚栄心が捨てられずに周囲にまるで馴染めない。おのずと精神もますます疲弊していく。それでも華やかな生活を諦めることができず、再びセレブな舞台への返り咲きを期して躍起になるジャスミンだったが…。

今月初めにチェックした時は地元上映は無かったのに、何気なく再チェックしたら、
あら!?いつの間に?
新宿まで行かないとと思っていた本作と、おまけに「チョコレートドーナツ」まで上映してた!
とにかくラッキー〜で、早速観てきました〜

なんか今まで合わないアレン監督作なんだけど、これは普通に面白かった。
しつこさを感じなかった(笑)

夫が嘘で築きあげたセレブな暮らしと破綻は、「ウルフ・オブ・ウォールストリート]を思い出させ、
無一文で何の資格も持たないくせに、真面目な妹たちに上から目線なジャスミンは、
ヤング≒アダルト」を思い出させる勘違い見栄っ張り女。可笑しいのに、イタ過ぎて笑えないところも同じ。

エレガントな仕草ながら、一方的に喋り倒すジャスミン(笑)
「名前を変えたの、ジャスミンに。ジャネットなんて平凡だもの。」
――その結末の、スタートはココかも知れない.....。


夫・ハルもひどい奴だけど、ジャスミンも被害者ではない。似ている。
ヒトに関心がなく、コミュニケーションは金品に変えられるという点で。
彼女は自分の見たいモノだけを見て、聞きたいことだけに耳を澄ませて生きてきて、
妹夫婦の相談もお金の額しか聞かなかったし、相談に乗る気はハナからなかった。
悪意がアルとか無いとかではなく、そもそも相談相手として、人として失格なのに、
妹もまた、どこかで姉に憧れていたのね、、、

DNAがそうさせるのか?(笑)生活感溢れる妹との対比が効いている
部屋を借りるお金は無くてもファーストクラスのチケットを気がついたら買っていたり
荷物を囲んでくれたドライバーにチップを弾んでしまったり、
せっかくの大切なお相手にも、言いたくないことはチョット脚色しちゃったり、
それも「嘘」とは別だというところが、人間としてアブナイ。。ブルーなジャスミン。

何を見ても聴いても、いつの間にか過去に跳んでいってしまってるジャスミン。
それは、幸せなシーンばかりではなく…―
そのいきなり始まる回想シーンが、現実と目まぐるしく入れ替わる時――
何を演じても巧いケイトだけど、こういう役は本当に嵌りますね。

NYセレブリティの花からの転落を描いているだけなのに、
自己中で虚栄心を捨てられない女の痛さを徹底的に演じるケイトが、
愚かしく、憐れで可笑しくて、、、切ない。
最後は「サイレント・プア」の里見涼(恭子ちゃん)を呼びたくなります

アレン監督の作品はいつも音楽がステキ!
カクテルにジャズと、なんだか今夜は浸りたいかも〜

ということで、おまけは私の想い出のBlue Moon はCarmen McRaeで


1年前の今日は・・・
ワン・デイ 23年のラブストーリー原題 ONE DAY製作年度 2011年上映時間 107分 原作 脚本 デヴィッド・ニコルズ 監督 ロネ・シェルフィグ音楽 レイチェル・ポートマン 出演 アン・ハサウ...>続きを読む

チョコレートドーナツ

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僕たちは忘れない。
ぽっかりと空いた心の穴が
愛で満たされた日々――。
原題 ANY DAY NOW
製作年度 2012年
上映時間 97分
脚本 トラヴィス・ファイン/ジョージ・アーサー・ブルーム
監督 トラヴィス・ファイン
出演 アラン・カミング/ギャレット・ディラハン/トアイザック・レイヴァ/フランシス・フィッシャー/グレッグ・ヘンリー
1979年、アメリカ。ゲイのルディはシンガーを夢見ながらも、口パクで踊るショーダンサーとして働く日々。そんな彼にある日、ゲイであることを隠して生きる検事局の男性ポールが一目惚れ、2人はたちまち恋に落ちる。一方で、ルディはアパートの隣に暮らすダウン症の少年、マルコのことを気に掛ける。母親は薬物依存症で、マルコの世話もまともにしていなかった。そしてついに、母親は薬物所持で逮捕され、マルコは施設行きに。見かねたルディとポールはマルコを引き取り、面倒を見るのだったが…。

舞台は1979年のカリフォルニア。
ゲイであることを隠して生きる検事局のポールは、家族から離れて一人カリフォルニアに来て、
正義で「世界を変えたかった」のに、いつしか夢は色あせていて・・
ある日ショーパブで口パクで歌い踊るルディに出会う。

「夢はベッド・ミドラーのようなシンガーになること」だったはずのルディもまた、
日々の生活に追われ、家賃の支払いにも窮し、夢をあきらめていたが、
隣に住むダウン症の少年・マルコが夜更けに一人彷徨っているのをみつけ、
夜の街で、3人は出会った――。

ルディとポールは愛し合うが、ルディはマルコを放せない。
心置きなく幸せになる、家族を持つという夢を見る…―
しかし。時は1979年。アメリカの人種差別も性差別も根強く、法は彼らの前に冷たい。

初めてマルコに学ぶ機会を与え、ポールが勉強をみて、
ルディはマルコの好きな「ハッピーエンド」を語って聞かせ、3人は充実した時を過ごすけど、
世間の常識と差別は、その幸せを許さない。認めない...。


子供を救う為の家庭局という制度が、性差別主義者によって歪められていく、
うんざりするような裁判は、まるで茶番、、、。初めに判決ありきの様相を呈している。が、
しかし、
彼らの幸せな1年は、身近な人たちに認められて…―判決の時は来る。―

冒頭の具合が悪くなるほどの手振れ映像、、。
その意味が明らかになるラスト。。。
法は誰のためにあるのか?

「キスは、幸運のおまじない。」
悲しみを胸に力強い「I Shall Be Released」を歌うアラン・カミングが素晴らしい〜!!

奇跡の出会いを果たした3人の、悲しくも心を打つ、実話の映画化。素敵な作品でした。

明日の「僕らの音楽」・・・

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明日、フジテレビ系「僕らの音楽」は、
「僕らの郷ひろみ」という企画で、
郷さんの若かりし頃のVTR、コラボ映像などが流れるようです。
で、
2008/5/16 OA 「ハリウッド・スキャンダル」恭子ちゃんのピアノ演奏と郷さん
懐かしいです〜〜。

過去、ジェロさん、小泉今日子さん、倉木麻衣さんとも登場している番組ですが、
『堂本』以外で珍しくピアノ演奏した恭子ちゃんが、またご覧になれますよ

フジテレビ系「僕らの音楽」
 5月23日(金)23:30〜23:58


あるひとにとっての「あるドラマ」

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溜っている映画&ドラマの感想を差し置いて
昨日、いつものようにツイッターで恭子ちゃん探しをしていた時にみつけた
恭子ちゃんに関するツイート。。。

でもそれは、正確にはあるひとの芸名の由来なのでした

そのあるひとは宝塚月組のトップスター、龍真咲さん。

そのツイートが気になって調べてみると、龍さんのWikiにありました。

恭子ちゃんと武くんの神ドラマ!!!
ご覧になって、将来ご自分のお子さんにつけようと思っていた「真生」
それをご自分の芸名に響きも同じ真咲とおつけになったなんて♪

今年の春先に、元タカラジェンヌの白羽ゆりさんと恭子ちゃんが、
宝塚星組公演で目撃されていましたが、
こんなエピソード、恭子ちゃん本人は知らないんだろうなあ〜・・

TVでたまにしか観たことない宝塚の華麗なるトップスター、にも、
こんなに影響力を持っていた「神様、もう少しだけ」
同じ番組をみて感動していたんだと思うと、勝手に親近感
そんな真咲さま。たくさんの画像の中から、やっぱりコレが素敵



もうすぐ、「サイレント・プア」

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今夜の第8話は、、
涼と同じように、過去の自分を責める人との出会い・・・

『超高速!参勤交代』完成披露舞台挨拶

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深キョン、蔵之介のちょんまげ姿絶賛「そのまま生まれてきたんじゃない」
紅一点・深田恭子の魅力に男性陣はみんなメロメロ?
佐々木蔵之介、深キョンの魅力に嫉妬「現場の熱気が違った」

NYロケのツイートに気を取られていたら、、今日は
『超高速!参勤交代』の完成披露舞台あいさつ。日本にいたのね♪

ってか、やっぱりクジ運悪くて、この挨拶付き試写、当たらなかったよ〜


その他の登壇者は、
伊原剛志、西村雅彦、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、本木克英監督
と、豪華だったんですねぇ〜

今日、会場に行けた方は幸せでしたね〜
多分、知念クンがいるし、、、初日舞台挨拶チケットも獲れない予感。。。
でも、公開が待ち遠しい

「超高速!」舞台挨拶動画♪

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昨日の超高速舞台挨拶の動画、取り敢えず貼っておきます。
知念くんのファンのかたでしょうか、動画お借りします♪
佐々木さんは超〜爽やか殿(笑)
恭子ちゃんは、やっぱりお嬢様な艶やかさ

【グッドモーニング 5/28】知念侑李


【めざましアクア 5/28】知念侑李


【TOKYO MX 5/28】知念侑李

「超高速!参勤交代」完成披露試写会・舞台挨拶

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記事も画像も超〜たくさん♪
『超高速!参勤交代』の完成披露試写会、会見記事の追加。
佐々木蔵之介、紅一点の深キョンに"優しさ"を褒められてデレデレ
深田恭子、殿役の佐々木蔵之介を「ちょんまげのまま生まれてきたみたい」
佐々木蔵之介は紋付袴、深田恭子は振り袖姿で登場!『超高速!参勤交代』裏話に沸く
佐々木蔵之介、深田恭子にデレデレ「後ろ姿を見てくれていた」
佐々木蔵之介、『超高速!参勤交代』の見どころは「男性陣のセクシーショット」
時代劇映画で “口汚いヒロイン”を演じた深田恭子。撮影現場では男性陣を魅了する“お姫様”?
深田恭子が振り袖姿で登場!佐々木蔵之介は「色っぽくて良い匂いがした」とデレデレ


「今まで経験した現場の中で、一番優しくしてもらった」と、恭子ちゃんが云うほど
優しかった男性陣


ホントだあ〜。家紋の代わりにネームと参勤交代の文字〜〜サムライぶるー
ぁぁぁ・・・・
本当に行きたかったなあ〜〜、残念!
公開されたら、通えるだけ通うわ

5月27日(火)豪華キャストが集結した完成会見、完成披露試写会・舞台挨拶を実施しました!そのイベント模様を公式ブログにまとめましたので、ぜひチェックしてみてください!http://t.co/x7QqUjbYH9 pic.twitter.com/g35PKqLVq9

― 映画『超高速!参勤交代』公式 (@chosankin) 2014, 5月 28

ぼくたちの家族

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製作年度 2013年
上映時間 117分
原作 早見和真
脚本:監督 石井裕也
出演 妻夫木聡/原田美枝子/池松壮亮/長塚京三/黒川芽以/ユースケ・サンタマリア/板谷由夏/鶴見辰吾

ひゃくはち」の作家・早見和真の小説を、『舟を編む』の石井裕也監督が映画化した人間ドラマ。
重度の物忘れにより病院で検査を受けた玲子(原田美枝子)は、末期の脳腫瘍で余命1週間と宣告される。そして認知症のような状態になった玲子は、それまで話すことのなかった家族への本音をぶちまけ、長男・浩介(妻夫木聡)、次男・俊平(池松壮亮)、夫・克明(長塚京三)はうろたえてしまう。やがて経済破綻や家庭内不信など、ごく普通の家族に隠されていた問題が明るみに出てきて……。

夫は、妻に何か異変を感じていながら大した事じゃないと思いたかったのだろうか。
長男も独立。次男も大学近くでの一人暮らし。
妻の異変に気が付くのは、夫婦二人暮らしである以上、夫であるはずが......
たまたま長男の嫁家族との食事の席があったことでようやく発覚。。。
見過ごせない状況にようやく気が付いて、長男と夫は病院に行くが…―

病気は突然やってくる。
「1週間だなんて急過ぎませんか?」「1週間て、何の単位だ!?」
余命宣告とほぼ手遅れ、成す術なしとの宣告を受け、固まる親子。

「こんな時には、、笑おうよ・・」
久々に膝を突き合わせたこの家族は一体どうするのか?

脳腫瘍の影響で、玲子の記憶が混濁する中、家族のこれまでと、厳しい現状が暴かれる。
見栄っ張りの夫は優柔不断。会社を経営しているとは聞こえはいいが、実は借金まみれ。
妻にもお金を渡してない、など、母のサラ金通いも発覚。

大人しく生真面目な長男は、母が自分と父を認識できない時に弟に語った言葉で
かつて自分が引き籠っていた時に、母の人生を変えたということを知り責任を感じ、、
どこか冷めていながらも調子よく人と渡り合える弟に
正面から向き合う。

長男・浩介は、ニッチもサッチも行かないこの沈みかけた船の舵を取る覚悟を決める。
精一杯あがいてみせる、覚悟を決める。
そこからの闘い――

これは原作者の早見和真が、自らの実体験を元に描いた作品だということですが、
家族に何かあって初めて浮き彫りになる、誰かの犠牲や、献身。
誰かの無責任や、決断力の無さが傷を深め、家族が機能しなくなっている事―。
それでも、過ぎた日には立ち返れなくても、
今、行動することで、明日は変えられる。

そんな、見た目には普通の、ありふれた家族の物語。昔は家族ドラマなんて観る気もしなかったけど、
これは現代にはよくある、壊れているのにも気づかない家族を写した映画でした。が、

マジメで優しいだけの長男が、少しずつ変わっていく様子に瞼を熱くし、
不器用な父親が、息子たちに触発されて変わる様子に目尻を下げ、
若者らしくラッキーアイテムを信じて出陣する(笑)次男坊に笑いながらもうるるとなり、
どちらかというと弱い部類の人間の、彼らの戦う一週間に、
きっと、何か....を手渡されます。

情けない感満載の父親の長塚さん
真面目で平凡で、内気な長男のブッキーはもちろん上手いですが、
どこかでいつも家族を客観視してる次男を演じた池松クン
ドラマ「 MOZU」の新谷とは180度違う普通のお気楽大学生が新鮮です
そして、時々他人になっちゃう、乙女になっちゃう母・原田美枝子さん
この4人が、繰り広げる「ある家族の姿」。
追い詰められて、情けなく、滑稽で、みっともなくて・・だけど一生懸命が愛おしい、ある家族。
それは――、どこかで通じる私たちの物語でもある気がしました。

MONSTERZ モンスターズ

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製作年度 2014年
上映時間 112分
脚本 渡辺雄介
監督 中田秀夫
音楽川井憲次
出演 藤原竜也/山田孝之/石原さとみ/田口トモロヲ/落合モトキ/太賀/三浦誠己/藤井美菜/松重豊/木村多江

見るだけで他人を思い通りに操作できる特殊能力を持つ男と、その能力が唯一通じない男の激闘を描く韓国発『超能力者』をリメイク
対象を見ることで他人を自由に操れる超能力を持つ男(藤原竜也)は、その能力ゆえに孤独と絶望の人生を歩んできた。ある日、自分の能力が一切通じない田中終一(山田孝之)に出会ってしまった男は、動揺のあまり誤って終一の大切な人を殺してしまう。復讐を果たそうと決めた終一と、自分の秘密を知る唯一の人間を狙う男が壮絶な戦いを繰り広げていく。

同時公開されたコチラと「X-MEN:フューチャー&パスト」どちらを先に観るか迷うところでしたが、
待ち時間が時間少なかったし、コチラを先に♪
さすがは竜也クン、山田くん主演作ということで、観客の平均年齢がぐっと若く(笑)
初日にしてはイイカンジの混み具合。今回、映画の日が休日ということもあって
きっと1日の映画サ−ビスデイはもっと混みこみなんだろうなあ〜。

本作が『超能力者』のリメイクと言う事は知っていましたが粗筋をパンフで読んでいたぐらいで、
オリジナルは観ていませんでしたので、比較してどこがどうのと云わずに観れたことはヨカッタかな
主演2人の異常な攻防を、純粋に楽しめましたから。

冒頭はその男の幼少時代から。
夫のDVから逃げていたという感じでないことは、少年の爛れた足、目隠しなどで解るけど、
その日から、少年はたった独りで生きることを選ぶ――そうせざるを得ない状況が映される。

幼い少年が、親と離れてたった独りで生きる。心の拠り所は1冊のコミック。
(そのコミックがAKIRAというのも、泣かせる)
生きる術は、人を操る事。・・・命を削りながら。―
ある日、孤独なその男の、深層に触れる出会いがあったあとに、
彼を恐怖に陥れる、操れない男・終一を見かけ、彼を葬ることに執念を燃やすことになる―


X-MENの新作を観る前に、と思って、過去のシリーズを立て続けに観直したのもあってか(笑)
孤独な操る男=(人間性は別として)プロフェッサー
驚異的な蘇生力と身体能力の男=ウルヴァリン
という、アチラと違って日本ではその存在すら知られていない進化した超能力者同士に見えた。

誰とも交わらずに生きてきたその男の驚愕っぷり。
対照的な終一の、生きている意味を知る場面が好い!!
それに比べると、終一の能力に気づいていて、そういう進化した人間の存在に気づいていた筈の
松重演じる刑事の周辺設定が弱い。
特別捜査官の存在もあって無いような希薄さがザンネン。(存在感がまるで無い)

まあ、大体においてアメコミなんかでも、警察側の武器って銃オンリーなんだけどね。
でも、コレは日テレじゃなくテレ朝だったら刑事側の設定・演出もかなり違っていたと断言できるわ(笑)
最後の舞台となったあの刑事と石原さとみちゃんにはツッコんでみたくなるところ


この序盤のEPがあるから、成人した男のどこか幼い思考がナットクの哀しさ。。
瞬きが一切許されない、藤原竜也クンの演技!
この日は気が付くとギョロリと目を剥いて竜也クンになっちゃってました(爆)

闇金ウシジマくん」や「凶悪」ではみられなかった、なんか初めてっていう位の山田くんのアクションに
気分は上がりました〜(笑)この2人で成立する作品
ツッコみどころもあるけど、「絵」としての面白さもある。
巻き込まれた通行人や、時には刑事になったつもりで2人を追って行けば愉しめると思います。

今月の気になる作品♪

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今年の梅雨入りも気になるところですが、
異常気象が及ぼすであろう自然災害が一段と気になる時期でもありますね。
なんだか最近では「平年並み」という言葉に、妙に安らぎを覚えてしまいます(笑)
日照不足も、雨不足も無い、平年並み、、でお願いしたいです〜
さて、そんな願いも虚しく、6月だというのに
本日の予報、大阪・東京は33℃名古屋に至っては35℃ということですっ
どうぞこまめに水分補給をして、熱中症対策をして下さいね

さて、もの凄く本数が多かった4,5月でしたが、
今月はまたウソのように少ない(笑)

6月14日(土)
春を背負って
松山ケンイチ/蒼井優/小林薫
山岳モノって結構好き♪なんかしばらく観てないから余計に楽しみ

6月21日(土)
超高速!参勤交代
佐々木蔵之介/深田恭子/伊原剛志寺脇康文/知念侑李
通常でも8日かかる参勤交代を4日で行うよう幕府から無理難題を押し付けられた小藩が、
奇想天外な作戦の数々でピンチを切り抜けようとする時代劇。第37回城戸賞の入選作
コレは期待してイイと思います

6月28日(土)
her/世界でひとつの彼女
ホアキン・フェニックス/エイミー・アダムス/ルーニー・マーラ/スカーレット・ヨハンソン
パイク・ジョーンズ監督のSFラブストーリー。

いつも予告で惹かれながら、一つも観てないウェス・アンダーソン作品。
「グランド・ブダペスト・ホテル」は、キャストも魅力的なので迷い中〜

気になりながらも観ないであろう作品
「ノア 約束の舟」ラッセル・クロウは好きなんだけどね、、
「渇き。」中島哲也監督。面白くても好きじゃなかった「告白」っぽいカンジがする.....

さて、お家鑑賞のどれも記事にしないまま
日付変わって今日は先月末の公開作、2本、、、観れるかな?
。。。1年前の今日は・・・
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