この手は、離さない──
全財産21ドルから立ち上がった父子の、実話に基づいた感動作。
原題 THE PURSUIT OF HAPPYNESS
製作年度 2006年
上映時間 117分
脚本 スティーヴン・コンラッド
監督 ガブリエレ・ムッチーノ
出演 ウィル・スミス/ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス/タンディ・ニュートン/ブライアン・ホウ/ジェームズ・カレン/
ホームレスから億万長者となり、アメリカンドリームを実現させた実在の人物、クリス・ガードナーの半生を基に描いた感動作。
骨密度を測る新型医療機器のセールスマンとして生計を立てるクリス(ウィル・スミス)は、大儲けを見込んで買い取った機器を思うように売ることができず、家賃や税金を払えない状態に陥ってしまう。妻のリンダ(タンディ・ニュートン)にも去られた彼は、証券会社の正社員を目指して養成コースを受講しようとするが……。
物語の舞台は1981年、サンフランシスコ。
全財産を投じて買い取った高級医療機器が売れず、クリスは家庭崩壊の危機を迎えていた。
かけもちで仕事をこなし支えてくれた妻は、息子のクリストファーを連れてでていくというが、
自身が実の父親を知らずに育った為、彼は何があっても息子を手放さないと心に決めていた・・・
しかし、一旦マイナスを背負った家計で、唯一の資産である機械が売れないとなると、
どこからも収入の当てがない5歳の子供を抱えたセールスマンは直ぐに追い詰められるのは解っている気がする。
そんな彼を支えていたのは、愛する息子のクリストファー。
彼は挫けそうなある日に出くわした、颯爽としたスーツの男が真っ赤なフェラーリから降りてきた時にトキメイタ!
あの日、その場を行き交う人たちがみんな幸せにみえた!
だから―、
無収入の半年間の証券会社の研修生になることを決めた・・・たとえボロボロの格好で
面接に臨まなくてはならなくとも、
たとえば、今夜モーテルに泊まるお金がなくとも…―
これは一人の男のサクセスストーリーではなく、その、人生の最も厳しく過酷な時期を、
愛する幼い息子とともに生き抜いた部分のみを描いているのが良かった!
きっかけは、ルービック・キューブだったかも知れない。
休日の子連れ訪問かも知れない。
しかし、私は思うのです。
スーツに着替える間もなく行かざるを得なかった面接が、
その時の彼の、面接官への返しが彼の道を開いたと。
――機転が利いて、明るく前向き――そしてそれはセールスに欠かせないポイントだと思うのです。
20人の中でしのぎを削る前に、取り敢えずその20人の中に入れたこと、そこに
真に履歴書でなく、人をみる人選があった事。ここが大きかったと思います
何があっても、子供と生きる。
どんな場面でも、くさらず最善を尽くす。
何時も傍で愛しみ、守り抜き、父親の責任と頑張る男の姿にやられた1本でした
度々の自然災害によって、日本の企業は元気をなくしている現在だから、
未曾有の就職氷河期を迎えている今の学生たちや、再就職に奔走されている人たちにはモチロンですが、
その人材を求める多くの企業の上層部の方たちに、是非観ていただきたいと思った作品でした。