THE SENSE OF AN ENDING
上映時間 108分
製作国 イギリス
原作 ジュリアン・バーンズ『終わりの感覚』(新潮社刊)
脚本 ニック・ペイン
監督 リテーシュ・バトラ
ジム・ブロードベント/ハリエット・ウォルター/ミシェル・ドッカリー/エミリー・モーティマー /ビリー・ハウル/ジョー・アルウィン/フレイア・メイヴァー/シャーロット・ランプリング
ロンドンで中古カメラ店を営みながら平穏な年金生活を送っていたトニー。ある日、法律事務所から一通の手紙が届く。そこには、初恋の女性ベロニカの母親セーラが亡くなり、一冊の日記が彼に遺贈されたと記されていた。しかしその日記は、トニーの学生時代の親友エイドリアンのものだった。彼はトニーと別れたベロニカと交際し、やがて自ら命を絶ってしまった。そんなエイドリアンの日記をがなぜセーラが持っていたのか。しかも今はベロニカのもとにあり、トニーへの引き渡しを拒んでいるという。思いがけず過去の記憶と向き合い、日記を読まなければとの思いを募らせ、ベロニカとの再会を決意するトニーだったが…。
記憶の書き換え。或いは上書き――…は、
きっと大なり小なり、誰にもある事だと思う。
それは多くの場合、そうしなければ自己を守れなかったから、、、
例え他人からみたらくだらないと一笑されそうな事でも。
自分のプライドが踏みつけにされたような過去の或る出来事、、。
認めたくないその記憶は、自分の都合のいいように書き換えてしまっている。。なんて事は
心の中の、黒いしこりのようになってしまうので、誰にもあるかも知れませんね。
(まあ、大抵の場合、自覚があると思いますが。→ワタシデス(笑))
そこに囚われてしまわないように、それは生きる為の方便なのかも知れないと思うから......。
しかし、
それが“記憶”だけで時を重ねてきた者と、
それを「現実」として生きてきた者との交差は――傷を伴うものでした。
ポイントとなるシーンがいくつかあるのですが、
若き日のベロニカと、その家族の描き方が今一つ中途半端だと感じてしまい、
ちょっとモヤモヤが残りました。