原題 MY BIG FAT GREEK WEDDING
製作年度 2002年
上映時間 96分
脚本 ニア・ヴァルダロス
監督 ジョエル・ズウィック
出演 ニア・ヴァルダロス/ジョン・コーベット/マイケル・コンスタンティン/レイニー・カザン/アンドレア・マーティン/ジョーイ・ファトーン
ギリシャ系アメリカ人のトゥーラは、内気な性格と地味な容姿のせいか、恋愛に縁のない冴えない毎日を過ごす独身30歳。“ギリシャ人の男性と結婚して子を授かり、死ぬまで家族の食事を作ること”がギリシャ女性のすべきこととされる世界にあってこれは一大事。ギリシャ料理レストラン“ダンシング・ゾルバ”を営む両親にとって娘トゥーラの結婚は今や最大の心配の種。ところがある日、父のレストランで働いていた彼女は、店にやって来たハンサムな男性に一目惚れしてしまう。これをきっかけに、トゥーラは一念発起、これまでの自分を変えようと決意するのだった…。
実は全く知らなかったこの作品。調べてみると、
超低予算、無名のヒロイン、しかもそのヒロインを演じた無名女優の無名の実話、で宣伝費もほぼゼロ。
当然超一部限定公開のスタートだったのに、数ヵ月後には全米ラブストーリー映画史上最高興行収入「タイタニック」に次ぐ作品に大化けしたという、異例の大ヒット&超ロングラン(8ヶ月)を記録したというから凄い!
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30歳を過ぎてもさえない日々を送っていたギリシャ系女性トゥーラ。
地味な容姿で、洒落っ気もなしで、父親にさえその姿を「バアさんだ」と言われるほどのイケてなさ
女は賢くなくても、同じギリシャ人の男性とギリシャ式の結婚をして、子を増やし、一族の中で死ぬまで一緒にいることが幸せの全てだという父親はそんなトゥーラを嘆いていたが、
ある日、父の店にやってきたハンサムなイアン・ミラーに出会い、撃ち抜かれる(笑)
内に籠っていた彼女は自分磨きを始めることにする。
パソコンの授業を受け、お洒落にも気を使い、お化粧もして、
人の輪に入ってランチも食べれるようになっていき、仕事も始めたある日、彼と再会する
イアンとトゥーラはお互いに惹かれあい、結婚を意識するようになるが、そこにはギリシャ人としての誇りで生きてきた父親と、その他大勢の親戚が大きな壁となり・・・
肝っ玉母さんの説教もあって、父親もイギリス系移民の子孫のアメリカ人・イアンを受け入れようとするが・・・
なにかというとわらわらと集まってくる賑々しい親戚たちの数もハンパない
事ある毎に集結し、呑んで喰って大騒ぎ。初めて目にするギリシャ家族の生態に驚く。
いくら自宅の庭だといっても、これが自分の隣人だとノイローゼになるかもだけど、
このような家族社会の結束を、煩わしく、逃れたいと思っていたトゥーラの心境の変化、
それを受けてある決断をするイアン・・・―
ラブストーリーとしては、原作者兼ヒロインの女性が、余りに強面で(爆)
最初全然ノレなかったけど、その分、恋人役のジョン・コーベットが
優しくて素敵な好青年だったので、救われました〜
タイトルは“私の大層(大げさ?)なギリシャ式結婚”でしょうか。
文字通り2人はゴールインするわけですが、
悪気は無くただ当たり前に騒々しい登場人物たちと、どう折り合いをつけていくのか?
そこに至る騒動を楽しめるかどうかで感想が分かれるかも知れませんが、私は楽しめました。
実話がベースとは言っても、ラブ部分ではかなり違うのかも?と云うのも、
ヒロインの実際の夫イアン・ゴメスが、恋人の友人マイク役として出演しているのを鑑賞後に知ったからです(笑)
ジョン・コーベットとは似ても似つかない彼は、イアンに、相手の家族の言いなりで早くも尻に敷かれているじゃん、みたいなことを言っちゃうのです
2人のラブよりも、結婚式で花嫁側両親から花婿へのプレゼント、というのが仕来りだとか、
そんな濃厚なギリシャ家族社会の中で戸惑うイアンの典型的アメリカ人の両親とかが面白く、
私自身まるで知らないギリシャの家族文化が覗き見られて、それが楽しかったです。
いやぁ・・・異文化交流も、タフじゃないと勤まりませんねぇ〜(笑)