悪を撃ち抜け
愛を守り抜け
上映時間 109分
原作 望月三起也
脚本 深沢正樹
監督 羽住英一郎
音楽 川井憲次 主題歌 L’Arc〜en〜Ciel (Ki/oon Records)
出演 瑛太/椎名桔平/丸山隆平/阿部力/宇梶剛士/平山祐介/松本実/要潤/本仮屋ユイカ/中原丈雄/吉田鋼太郎/深田恭子/中井貴一
「週刊少年キング」で連載され、1972年にはテレビドラマ化もされた漫画を映画化したアクション・エンターテインメント
凶悪犯の処刑を許された警視庁の超法規的組織“ワイルド7”。そこに所属する7人のメンバーも飛葉大陸はじめ、いずれ劣らぬ元凶悪犯たち。彼らはワイルド7の創設者にして指揮官の草波勝警視正に率いられ、それぞれの特殊技能を武器に犯罪者を秘密裏に抹殺していく。そんな中、ワイルド7の出動に先回りして標的を仕留める謎のライダーが現われる。ライダーの行方を追う飛葉だったが、今度はウイルスを積んだ飛行船を東京上空で爆破させるというバイオテロの犯行予告が。そして犯人グループを追い詰めるワイルド7の前に、またしても謎のライダーが現われる。さらに、事件の裏側でうごめく驚くべき陰謀の正体が次第に明らかとなってくるのだが…。
逮捕も裁判もなしに凶悪犯を処刑する―。
どうしようもなく凶悪な犯人に対して、そうあれたらスカッとするだろうなあ〜という、
少年漫画の中だけでなく、そういう事ってあると思います。私はあります
よく、ゴルゴ13が居ないもんかと思うことがあるんです(笑)
でも、この「ワイルド7」は秘密裏にとはいえ、一応権限を与えられた超法規的警察組織なわけで、
かれらは全員、指揮官である草波勝警視正によって集められ、鍛え抜かれた元犯罪者。
一応、ターゲットは国家の敵、国民の安全を脅かすもので、草波の命令で動くわけですが、
嘗ては悪の側にいた彼らが淡々として命令を受け止め、嬉々として始末する―。
そんな日々の中で彼らのバックボーンとか、男同士の絆であるとか、
蘇る、人を愛しいと想うキモチなどが描かれつつ、十三人の刺客めいたクライマックスに向かいます。
原作ファンは結構厳しいご意見の方もいらっしゃるようですが、
原作設定から40年近くが経ち、それを踏まえて今回キャラ設定も変えられたんでしょうか。
あまり細かいことを気にしなければ、
ライダーはもとより、そうでない単にアクション映画でスカッとしたい方にも楽しめる作品だったのではないかと思っています。
瑛太が殆ど自分でこなしたという時速100Kで恭子ちゃんを後ろに乗せてジグザグ爆走するシーンは
かなりスリルがあります!
このシーンで、最初はちょっと怖がっていた恭子ちゃんが、本番ではユキになりきって、
瑛太をつかむ手にも力が入って、その表情も一変したという記事は前にご紹介しましたが、
恭子ちゃんがカッコイイです
いくら周りの車がプロ集団とはいえ、監督の挑戦を受けた瑛太くんもスゴイ
アクションとは無縁のイメージのこの二人が、なかなかクールで新鮮でした
バイクスタントの第一人者といわれている方が、一番弟子にしたいと仰った阿部力くんも
その昔この作品を映画化する時には自分を使って下さいと監督に申し入れたという桔平ちゃんも、
ちゃんと見せ場がありましたが、でも、最後にさらりと美味しいところを持っていくのは
ナント、あの方
全体に、説明的な部分がない為、この7人のキャラが観てれば解るよ的で(笑)
やや感情移入はし難いですが、
後味は意外に爽やかなので、お正月映画として気楽に観ると楽しめると思います
まあ、「海猿」の羽住監督らしいところは随所に見受けられますが、
極めつけはやっぱりエンディングでしょうね〜
でも、壮大過ぎるぐらいの「海猿」の音楽は私はちょっとと思った前作でしたが、
本作の音楽は川井憲次さんやっぱり力強く男性的なスコアで、好かったです
お正月にまた違う友人と、もう一度鑑賞予定です
<年末年始オススメ映画>今冬外せない「M:I」や「源氏物語」「タンタンの冒険」などを紹介