円高、欧州債務危機、中国・韓国等新興国の追い上げ。
製造業が軒並み危機を迎える中、巨大電機メーカーが、「余命三か月」の倒産の危機に追い込まれた!
日本人にとって、会社とは、人とは何なのか?
「メイドインジャパン」は生き残ることができるのか?
テレビ60年記念ドラマ「メイドインジャパン」
毎週土曜日 午後9時00分〜10時13分 全3回
作 井上由美子
演出 黒崎 博
出演 唐沢寿明/高橋克実/吉岡秀隆/國村隼/大塚寧々/酒井美紀/マイコ/平田満/及川光博/岸部一徳
かつての盟友・迫田の登場により、中国企業ライシェとの交渉が決裂した矢作たち。再建チームは次の提携先としてドイツ企業マンハイムと交渉に入るが、先方の要求は譲原会長と桂一郎社長の退任だった。
おりしも新聞記者根来が、タクミ倒産の危機をすっぱ抜いてしまう。矢作は会長の元に向かい辞任を迫るが、譲原会長はあっさり受け入れ臨時取締役会を開く。だがそれは矢作をはめるための罠だった。――
上海でかつて自分が切った迫田に詰め寄るが、すっかり中国に馴染んだ迫田は、耳を貸さない。
帰国した矢作に、マンハイムが関心ありとの情報を得て早速交渉をするが、経営陣の退任を条件にだされ、
譲原会長に頭を下げる。会社が存続するならば、と応じる会長だったが、
役員達を前に、自分を解任出来るのかとの採決を採る。押し黙る皆を前に、まだ手はある。
ライシェを提訴し、ヤマト自動車との契約を奪い返すこと―。
身銭をきって上海に飛んだ工場長・西山(國村隼)の思いも、頑なな迫田には届かず、
執拗な根来がすっぱ抜いた記事で、事実上マンハイムとの話はなくなる。
かくしてライシェとの戦いの火蓋は切って落とされたのだが、
その頃、上海では迫田とライシェの間に決定的な亀裂が生まれようとしていた。
迫田の作った新型電池の不良によって起きた事故が報告されておらず、販売の停止を求めるが、
「それは小さい事」だという中国人社長。超〜〜、リアルなんですけどぉ〜
一方の矢作は、新聞記者の正体に気づき、ブンヤ魂に名を借りた翔一の復讐心を知るが…
タクミ在籍時に、会社の設備及び資金を使って開発したノウハウを、他の企業で使用することの是非よりも、
もっと根本的な、ヒトとしての誇りに触れていく展開。
企業における過酷ともいえる人間関係を、
その苦渋に満ちた、男達の選択の人生が描かれていて、見応えも十分
穏やかな工場長・西山の奥さんは、瀬戸康史クンの番組グレーテルのかまで"かまど"役の緑子姐さん
エンディングがタクミの社歌なんですが、歌っているのは懐かしい太田裕美さんでした
『倒産』こそが生き残る最善の道だという財務課長・柿沼(吉岡秀隆)の退職届を預かる社長(及川光博)は、どうでるのか?!
矢作の容態は?
彼らの最終ステージはどこなのか?!
企業の危機に奮闘する男達の、当然のように巻き込まれる家族との関係、
また、会社の中で、信念のぶつかり合いをしながらも、他者(社員)を守るためにどこまで自己を犠牲にできるのか?
など、
とても考えさせられるというか、登場人物のこれからにも強く惹かれるドラマ。
本日9時からの最終回の前に、この第2回の再放送があります!
2月9日(土)午後4時から放送!