大切なのはプライドか、
モラルか、それとも――
原題 THE WORDS
製作年度 2012年
上映時間 96分
監督 ブライアン・クラグマン 、リー・スターンサール
出演 ブラッドリー・クーパー/ジェレミー・アイアンズ/デニス・クエイド/オリヴィア・ワイルド/ベン・バーンズ/ゾーイ・サルダナ/ノラ・アルネゼデール/J・K・シモンズ
自分の才能を信じてくれている妻ドラ(ゾーイ・サルダナ)に支えられながら奮闘しているものの、作家としての成功をつかめずにいるロリー(ブラッドリー・クーパー)。新婚旅行に出掛けた彼は、ふと立ち寄ったアンティークショップで一束の原稿が収められたアタッシェケースを発見。その原稿の魅力あふれる内容や文章に感嘆し、許されないことだとわかっていながらも自分が執筆した小説として発表するロリー。出版されるやベストセラーを記録して華々しい生活を謳歌(おうか)するが、そこへあの原稿を書いたという男が訪ねてくる。
無理をすればラッセ監督の「ヒプノティスト-催眠-」の上映に間に合ったのに、
今日は風が強くて寒い。帰りを思うと萎えてしまって次の機会にし、
見逃していたブラッドリー・クーパーのコチラをレンタル♪
「世界にひとつのプレイブック」で完全に日本でもブレイクしたブラッドリー主演作なのに
あっという間に日本での公開が終わってしまったというのも頷けるコチラの作品。
サスペンスとしてもラブストーリーとしてもちょっと中途半端な印象の作品でした。が、
キャストはイイんですよ〜
なにしろ「ナルニア国物語/第3章 アスラン王と魔法の島」ぶりのカスピアン王子の
ベン・バーンズくんが、意外に出演シーンがあって嬉しい誤算
物語は予想の範疇を出ません。
人気作家のクレイ・ハモンド(デニス・クエイド)の新作を発表する講演での朗読という形式で、
劇中劇として2人の男の若き日が語られていきます。
作家を目指していたロリーは、苦労知らずの理想を求めるばかりの若者。
そんな彼が、どこかの誰かの作品に夢中になり、誤解した妻にもホントの事が言い出せないまま
それがどんな事態を招くかも深く考えないまま、、盗む―。
彼を魅了した作品は、批評家や読者をも魅了。押しも押されもしない大作家となる。
しかし、真実を知る者が現れる――。
その物語の真実を紐解く、老いた男がジェレミー・アイアンズ。
彼の若かりし頃をベン・バーンズ。
その妻セリア役のノラ・アルネゼデールの美しい事
メインである筈の、ロリーとドラのストーリーより、
Young Man と、セリアの輝かしくも切ない物語に、心が惹かれます。
そして、だからこそ、
真実の物語を盗んだ者に、
簡単に小切手を切るような免罪符はないという気になるのです。
ただ、中年のクレイ・ハモンドに意味あり気に絡んでくる、ダニエラ(オリヴィア・ワイルド)の
存在が意味不明。一体ナニがしたかったのか?
ブラッドリーのチョット軽い、小者みたいな(笑)告白シーンの泣き顔は、
いかにも悪に成り切れない、中途半端な男って感じが上手かった!
でも、
そんな彼の数十年後がデニス・クエイド、、ってどうして?って感じで
アップになればなる程、違和感が増して
余韻を残すハズのラストも、なんかキモチが入らなかったわ
それでも、ベン・バーンズくんのファンにはオススメ一見の価値がある素敵さ