僕たちは忘れない。
ぽっかりと空いた心の穴が
愛で満たされた日々――。
原題 ANY DAY NOW
製作年度 2012年
上映時間 97分
脚本 トラヴィス・ファイン/ジョージ・アーサー・ブルーム
監督 トラヴィス・ファイン
出演 アラン・カミング/ギャレット・ディラハン/トアイザック・レイヴァ/フランシス・フィッシャー/グレッグ・ヘンリー
1979年、アメリカ。ゲイのルディはシンガーを夢見ながらも、口パクで踊るショーダンサーとして働く日々。そんな彼にある日、ゲイであることを隠して生きる検事局の男性ポールが一目惚れ、2人はたちまち恋に落ちる。一方で、ルディはアパートの隣に暮らすダウン症の少年、マルコのことを気に掛ける。母親は薬物依存症で、マルコの世話もまともにしていなかった。そしてついに、母親は薬物所持で逮捕され、マルコは施設行きに。見かねたルディとポールはマルコを引き取り、面倒を見るのだったが…。
舞台は1979年のカリフォルニア。
ゲイであることを隠して生きる検事局のポールは、家族から離れて一人カリフォルニアに来て、
正義で「世界を変えたかった」のに、いつしか夢は色あせていて・・
ある日ショーパブで口パクで歌い踊るルディに出会う。
「夢はベッド・ミドラーのようなシンガーになること」だったはずのルディもまた、
日々の生活に追われ、家賃の支払いにも窮し、夢をあきらめていたが、
隣に住むダウン症の少年・マルコが夜更けに一人彷徨っているのをみつけ、
夜の街で、3人は出会った――。
ルディとポールは愛し合うが、ルディはマルコを放せない。
心置きなく幸せになる、家族を持つという夢を見る…―
しかし。時は1979年。アメリカの人種差別も性差別も根強く、法は彼らの前に冷たい。
初めてマルコに学ぶ機会を与え、ポールが勉強をみて、
ルディはマルコの好きな「ハッピーエンド」を語って聞かせ、3人は充実した時を過ごすけど、
世間の常識と差別は、その幸せを許さない。認めない...。
子供を救う為の家庭局という制度が、性差別主義者によって歪められていく、
うんざりするような裁判は、まるで茶番、、、。初めに判決ありきの様相を呈している。が、
しかし、
彼らの幸せな1年は、身近な人たちに認められて…―判決の時は来る。―
冒頭の具合が悪くなるほどの手振れ映像、、。
その意味が明らかになるラスト。。。
法は誰のためにあるのか?
「キスは、幸運のおまじない。」
悲しみを胸に力強い「I Shall Be Released」を歌うアラン・カミングが素晴らしい〜!!
奇跡の出会いを果たした3人の、悲しくも心を打つ、実話の映画化。素敵な作品でした。