
ジョーカーを見抜け。
全てを欺き、生き残れ。
上映時間 107分
原作 柳広司
脚本 渡辺雄介
監督 入江悠
主題歌 KAT-TUN『Dead or Alive』
出演 亀梨和也/伊勢谷友介/深田恭子/小澤征悦/小出恵介/山本浩司/渋川清彦/田口浩正/光石研/嶋田久作
第二次大戦前夜に“魔王”の異名を持つ元スパイが設立した秘密組織“D機関”の暗躍を描いた人気作家・柳広司の同名連作短編集を、入江悠監督で映画化したスパイ・アクション。

日本に実際に存在したスパイ養成&防諜を目的とした養成機関、陸軍中野学校の存在は知っていました。
最初に知ったのが何時だったのか覚えていないのですが、
誰の小説に出てきていたのかすら覚えていませんが、映画ではなかったような気がします。
で、本作はその陸軍中野学校がモデルと云われています。
まあ、平たく言えばスパイ養成スクールですが、
実際には東大や慶應義塾大などのエリートが多く、亀梨クン演じる嘉藤のような軍人は避けられていたようです。
スパイに求められるもの!に、軍人気質はネックだったんですねぇ~・・。
それを念頭においてご覧になれば、序盤の展開も現実味を帯びてくるハズ


“D機関”の司令塔・結城に拾われ、スパイとしての訓練を受けたその青年はやがて
“嘉藤”という名と経歴を与えられ、
数か国語を操り、瞬時に自分の置かれたシーンを細部まで完全記憶。
結城の右腕・神永の抜き打ち最終試験を見事クリア。初めてのミッションに就く――
死ぬな
殺すな
全てを欺き、生きて“ブラックノート”を持ち帰れ!

時代背景もあって、スパイグッズはちょいとレトロで期待はできないけど、
アクションも刀を使った派手な時代劇の殺陣のような派手さはないけれど、
その場にあるものを使って戦うジャッキーチェン的スタイルは臨場感も増すし
音を立てない、なるだけ静かなアクション、相手に気づかれない素早い動きはスパイ映画ならでは♪
昔のTVドラマ「スパイ大作戦」的なオープニングから、
魔の都での「ボーンシリーズ」を彷彿させる逃走シーン等、
スパイ映画好きな入江監督の想いが詰まった作品に仕上がっていたのではないでしょうか。
考えてみると、TVドラマは刑事モノが多く、SATや潜入捜査官が描かれることはあるし
企業ドラマでは産業スパイが登場する事もアルが、スパイ映画やドラマはお目にかかれない。
時代的にもスパイが生き難いのもあるけど、
この作品は、その点もクリアしているし、
ちょっと線が細い亀梨クンの新米スパイはちょっとマジなルパン風で(笑)
恭子ちゃん演じるリンは、、不二子ちゃん風

「Nのために」では罪に殉じる人だった小出クンがここでもイイです

伊勢谷さんはカッコイイ


時間的にも107分と、飽きさせないわくわくのスパイムービー。
大人から子供まで楽しめるエンタテイメント作品になってます♪
是非またこのメンバーで“D機関”の次なるミッションを描いて欲しい
