高級住宅街のエリート一家で起きた殺人事件を3世帯の家族を中心に描いたサスペンス
毎週金曜 22:00〜22:54 TBS系
原作 湊かなえ 「夜行観覧車」(双葉社刊)
脚本 奥寺佐渡子 清水友佳子
演出 塚原あゆ子 山本剛義
出演 鈴木京香/石田ゆり子/宮迫博之/杉咲花/安田章大/宮崎香蓮/中川大志/田中哲司/夏木マリ/高橋克典
第3話 「狂い始める家族の歯車…逃亡する母子」
2013年事件当日、朝。高橋家の面々が朝食をとっている。
中学最後のバスケの試合がある慎司(中川大志)は、朝食にほとんど手をつけずに、元気なく席を立つ。部屋に戻った慎司は、自分のスポーツバッグがないことに気がつく。部屋中を必死に探してもない。ごみ収集所にたまったゴミの中をも探している慎司の元に、さと子(夏木マリ)が、手に持っていたゴミ袋を見た慎司は、血の引いたような顔になる。
一方、遠藤家では、朝から彩花が真弓に暴言を浴びせていた…
「癇癪を起こして暴れる娘は別人というか、、まるで獣のようです・・・」と真弓は語り始めます。
事件の朝、真弓は自治会費を銀行から下ろしてくれたか夫に尋ねます。夫は
「何でこんなに高いんだよ、この町は」とぼやくのに対し、
「そんなの住んでみないと分からないじゃない」
で、彩花に「何も考えてないんだよこの人は」アイドルのポスターを1万円で落札したらしい。
彩花が欲しがったから。綾香のため―。
苛立つ彩花。はずみで落ちたコップのガラスで怪我をした母親に、「バカじゃねえの」
一方の高橋家では毎日の彩花の大声が迷惑だと比奈子(宮崎香蓮)が訴えていて、
内部進級テストにナーバスな慎司に大して難しいものじゃないから大丈夫だよと、
安心させようとする父親と姉。
「高校行ってもバスケ続けたいからね、、色々頑張らないと、、」最後は自分に言い聞かせる慎司。
ただ、元気のない慎司を異常に気遣う淳子。気遣うというより、話題をそらしたかったのか?
ゴミ袋に入れられたバスケのユニフォームやシューズ…慎司は誰が何のためにしたのか理解する。
話の端々に夫をちらつかせ、何の問題もなく暮らしている風な児島家だが、
夫の姿はなく、二世帯住宅をマー君のために計画しているが、どうも相手にされていないみたい。
アメリカの息子夫婦に電話をするも、「そっちが何時かなんて知らないわよ〜」
「時差時差って、マー君はママより時差が大事なの?」電話、切られる(笑)
常識人を気取っても、非常識なさと子。時差を考えない時点でダメだろ。
で、そんな非常識さと子は、負けず嫌いで見栄っ張り(娘に言われてる)真弓に言うのだわ。
「私達 毎日ゴミ置き場をお掃除してるでしょ〜う。レトルト食品や
スーパーのお総菜を頻繁に使ってるお家は、ンもう〜、直ぐにワカルの。」こえ〜よ〜
パートに行っているのもバレているのに、真弓は否定して取り繕うが…
慎司のことで、彼を好きな同級生の志保(吉田里琴)から仲を取り持てと強要され、
慎司が肝心の試合に出てこなかったことで虐められる彩花―。
このままでいいのか?!でも・・・慎司に会って不器用にぶつかって…―玉砕する。
結城から啓介が、高橋から一千万の金を借りていたことを聞かされ
驚く真弓は啓介に電話をするが、繋がらず、
その啓介には公衆電話から着信があり、相手が淳子だと解った丁度その時、
結城が啓介の会社に姿を現す。
外では見栄を張り、家では子供の言いなりの真弓。それでも可哀想と思わせない
イラット来る鈍感で負けず嫌いの主婦。鈴木京香さん、上手いです。
事件当日、彼女が見かけた人影は夫だった?!
しかも病院を抜け出した淳子が電話をしたのは、啓介!
物語はまだ、事件の翌日。
自分の娘に何も言えない啓介が、どういう行動に出るのか、気になりますね〜。